平成17年7月5日 国土交通省 中部地方整備局 独立行政法人 水資源機構 中部支社 |
お 知 ら せ |
1.件 名 | 梅雨前線の降雨における阿木川ダムの洪水調節効果(速報) |
2.概 要 | 平成17年7月1日、停滞していた梅雨前線の活動が活発になり、岐阜県の山間部を中心に雷を伴う激しい降雨に見舞われました。木曽川水系阿木川の阿木川ダム流域では、7月1日4時から1日23時にかけて累計103mmの降雨を記録しました。とくに、1日12時の時間雨量は29mm、1日10時から13時までの3時間雨量は63mmを記録しました。 この降雨により阿木川ダムの流入量が、1日12時41分に洪水流量(120m3/s)に達し、その後流入量は1日14時42分に最大約156m3/sを記録しました。阿木川ダムの貯水池に貯留することにより、下流基準地点(大門地点)において約1.0mの水位低下があったものと推測され、下流河川の洪水を軽減しました。 |
3.雨 量 | 流域平均雨量 約103mm 降り始めからの累計値 1日4時から1日23時まで ダム地点雨量 約111mm 降り始めからの累計値 1日4時から1日21時まで |
4.阿木川ダム 洪水調節量 |
ダム最大流入量 1日14時42分 約155.50m3/s ダム最大流入時放流量 1日14時42分 約1.79m3/s 洪水調節量 約153.71m3/s |
5.下流基準地点での 効果推定値 |
ダムが貯水池内に洪水を貯留することにより、大門地点での実績最高水位は1.66mでした。 ダムが貯留しなかった場合の大門地点での水位は、約2.66mと推定されます。(この値は、大門地点の実績流量に阿木川ダム地点の洪水調節量を加算して算出した河川水位の推定値です。) その結果、大門地点で約1.00mの水位低減効果があったものと推定されました。 大門地点 阿木川ダム下流約2.5km、木曽川本川合流前5.5kmの地点 住所:岐阜県恵那市東野字下屋下650−1 |
6.配 布 先 | 岐阜県政記者クラブ |
7.問い合わせ先 | 先独立行政法人水資源機構 阿木川ダム管理所 所長代理(技術) 牧野 隆 電話0573−25−5295 国土交通省 木曽川上流河川事務所 流水調整課長 大塚康司 電話058−251−3234 |
参考資料 | ハイドログラフ 洪水調整図 大門位置図 ダム位置図 |