平成1 6 年1 0 月2 2 日
国土交通省中部地方整備局
独立行政法人水資源機構中部支社


お 知 ら せ

1 .件  名 台風23号による出水における岩屋ダムの洪水調節効果について
2 .概  要  平成16年10月19日から21日にかけて、台風23号の通過により岐阜県は大雨に見舞われました。
 木曽川水系馬瀬川の岩屋ダム流域では、10月19日早朝から21日明け方までに、累計約221mm(岩屋ダム流域平均雨量)の降雨を観測しました。特に20日20時の時間最大雨量は、約32mm、20日17時から20時までの3時間雨量は約77mmを記録しました。
 この降雨により、岩屋ダムでは、20日17時50分に洪水流量(300m3/s)に達し、その後、流入量は、20日21時50分には最大約1,449m3/sとなりました。
 岩屋ダムの貯水容量内への洪水貯留により、下流基準地点(東沓部(ひがしくべつ)地点)において、約2.32mの水位低減があったものと推定され、下流河川の洪水を軽減しました。
3 .雨  量
流域平均雨量  約221mm
(降り初めから累計値:19日7時から21日8時まで)
ダム地点雨量  約233mm
(降り初めから累計値:19日7時から21日1時まで)
4 .岩屋ダム洪水調節量
ダム最大流入量 20日21時50分 約1,449m3/s 
ダム最大放流量   約  300m3/s 
洪水調節量   約1,149m3/s 
(参考:馬瀬川への馬瀬川第2ダム最大放流量 約 373m3/s)
5.下流基準地点での
   効果推定値
 ダムが貯水容量内に洪水を貯留することによって、東沓部地点での実績最高水位は、6.05mでした。
 ダムが貯留を行わなかった場合の東沓部地点での河川水位は約8.37mと推定されます(この値は、東沓部地点の実績流量に、岩屋ダム地点の洪水調節量。を加算して、算定した河川水位の推定値です 。)
 その結果、東沓部地点で約2.32mの水位低減効果があったものと推定されました。
※東沓部地点
   岩屋ダム下流約9.3km、飛騨川本川合流前約7.5kmの地点
   住所:岐阜県下呂市金山町東沓部字前田会津1458
6 . 配布先 岐阜県政記者クラブ
7 .問い合わせ先
独立行政法人水資源機構岩屋ダム管理所
 
所長代理(技) 田原秀光
電話0576−35−2339
国土交通省中部地方整備局木曽川上流河川事務所
 
流水調整課長大塚康司
電話058−251−3234
参考資料:041025.pdf(ファイルサイズ:184K)