平成1 6 年9 月3 日
国土交通省中部地方整備局
独立行政法人水資源機構中部支社


お 知 ら せ

1 .件  名 台風16号による出水における岩屋ダムの洪水調節効果について
2 .概  要  平成16年8月29日から31日にかけて、台風16号の接近により岐阜県は大雨に見舞われました。
 木曽川水系馬瀬川の岩屋ダム流域では、8月29日夕方から31日早朝までに、累計約107mm(岩屋ダム流域平均雨量)の降雨を観測しました。特に31日1時の時間最大雨量は、約22mm、31日0時から3時までの3時間雨量は約45mmを記録しました。
 この降雨により、岩屋ダムでは、31日4時10分に洪水流量(300m3/s) に達し、その後流入量は、31日4時40分には最大約510m3/sとなりました。
 岩屋ダムの貯水容量内への洪水貯留により、下流基準地点(東沓部地点)において、約1.74mの水位低減があったものと推定され、下流河川の洪水を軽減しました。
 なお、今回の出水により岩屋ダムの利水容量(61,900千m3)は満水となりました。
3 .雨  量
流域平均雨量  約107mm
(降り初めから累計値:29日18時から31日12時まで)
ダム地点雨量  約104mm
(降り初めから累計値:29日19時から31日9時まで)
4 .岩屋ダム洪水調節量
ダム最大流入量 31日4時40分 約510m3/s
ダム最大放流量   約  0m3/s
洪水調節量   約510m3/s
(参考:馬瀬川への馬瀬川第2ダム最大放流量 約1m3/s)
5 .下流基準地点での
   効果推定値
 ダムが貯水容量内に洪水を貯留することによって、東沓部地点での実績最高水位は、3.66mでした。
 ダムが貯留を行わなかった場合の東沓部地点での河川水位は約5.40mと推定されます。(この値は、東沓部地点の実績流量に、岩屋ダム地点の洪水調節量を加算して、算定した河川水位の推定値です) 。
 その結果、東沓部地点で約1.74mの水位低減効果があったものと推定されました。

※東沓部地点  岩屋ダム下流約9.3km、飛騨川本川合流前約7.5kmの地点
住所:岐阜県下呂市金山町東沓部字前田会津1458
6 .配 布 先 岐阜県政記者クラブ
7 .問い合わせ先 独立行政法人 水資源機構 岩屋ダム管理所 所長代理(技) 田原秀光
                          電話0576−35−2339
国土交通省 中部地方整備局 木曽川上流河川事務所
                       流水調整課長大塚康司
                          電話058−251−3234
参考資料:0408311.pdf(ファイルサイズ:84K)