平成16年6月29日
国土交通省中部地方整備局
独立行政法人水資源機構
中部支社


お知らせ

1 .件  名 梅雨前線の通過による出水における岩屋ダムの洪水調節効果について
2 .概  要 平成16年6月25日から26日にかけて、梅雨前線の通過により岐阜県は大雨に見舞われました。
 木曽川水系馬瀬川の岩屋ダム流域では、6月25日早朝から26日明け方までに、累計約97mm (岩屋ダム流域平均雨量)の降雨を観測しました。特に25日18時の時間最大雨量は、約11mm、25日16時から25日19時までの3時間雨量は約31mmを記録しました。
 この降雨により、岩屋ダムでは、25日18時50分に洪水流量(300m3/s)に達し、その後、流入量は、25日21時40分には最大約373m3/sとなりました。
 岩屋ダムの貯水容量内への洪水貯留により、下流基準地点(東沓部(ひがしくつべ)地点)において、約0.95mの水位低減があったものと推定され、下流河川の洪水を軽減しました。
3 .雨量 流域平均雨量約97mm
(降り初めから累計値:25日1時から26日7時まで)
ダム地点雨量約105mm
(降り初めから累計値:25日1時から26日7時まで)
4 .岩屋ダム洪水調節量 ダム最大流入量25日21時40分約373m3/s
ダム最大放流量25日21時10分約161m3/s
洪水調節量約212m3/s
(参考:馬瀬川への馬瀬川第2ダム最大放流量約1m3/s)
5 .下流基準地点での効果推定値  ダムが貯水容量内に洪水を貯留することによって、東沓部地点での実績最高水位は、3.09mでした。
 ダムが貯留を行わなかった場合の東沓部地点での河川水位は約4.04mと推定されます。
(この値は、東沓部地点の実績流量に、岩屋ダム地点の洪水調節量を加算して、算定した河川水位の推定値です) 。
 その結果、東沓部地点で約0.95mの水位低減効果があったものと推定されました。
※東沓部地点岩屋ダム下流約9.3km、飛騨川本線合流前約7.5kmの地点
住所:岐阜県下呂市金山町東沓部字前田会津1458
6 .配 布 先 岐阜県政記者クラブ
7 .問い合わせ先 独立行政法人水資源機構岩屋ダム管理所所長代理(技) 田原秀光
電話0576−35−2339

国土交通省中部地方整備局木曽川上流河川事務所
流水調整課長 大塚康司
電話058−251−3234
添付資料(PDFデータ:93kb)