平成16年6月24日
国土交通省中部地方整備局
独立行政法人水資源機構
中部支社


お知らせ

1 .件  名 台風6号による出水における岩屋ダムの洪水調節効果について
2 .概  要  平成16年6月21日から22日にかけて、停滞していた梅雨前線と台風6号の影響により岐阜県は大雨に見舞われました。
 木曽川水系馬瀬川の岩屋ダム流域では、6月19日深夜から22日早朝までに、累計約128mm(岩屋ダム流域平均雨量)の降雨を観測しました。特に21日16時の時間最大雨量は、約21mm、21日13時から21日16時までの3時間雨量は約46mmを記録しました。
 この降雨により、岩屋ダムでは、21日17時00分に洪水流量(300m3/s)に達し、その後流入量は、21日18時20分には最大約550m3/sとなりました。
岩屋ダムの貯水容量内への洪水貯留により、下流基準地点(東沓部(ひがしくつべ)地点)において、約1.16mの水位低減があったものと推定され、下流河川の洪水を軽減しました。
3 .雨量 流域平均雨量約128mm
(降り初めから累計値:19日22時から22日4時まで)
ダム地点雨量約134mm
(降り初めから累計値:19日22時から22日4時まで)
4 .岩屋ダム洪水調節量 ダム最大流入量21日18時20分約550m3/s
ダム最大放流量21日19時50分約162m3/s
洪水調節量約388m3/s
(参考:馬瀬川への馬瀬川第2ダム最大放流量約1m3/s)
5 .下流基準地点での効果推定値  ダムが貯水容量内に洪水を貯留することによって、東沓部地点での実績最高水位は、3.88mでした。
 ダムが貯留を行わなかった場合の東沓部地点での河川水位は約5.04mと推定されます。
(この値は、東沓部地点の実績流量に、岩屋ダム地点の洪水調節量を加算して、算定した河川水位の推定値です) 。
 その結果、東沓部地点で約1.16mの水位低減効果があったものと推定されました。
※東沓部地点岩屋ダム下流約9.3km、飛騨川本線合流前約7.5kmの地点
住所:岐阜県下呂市金山町東沓部字前田会津1458
6 .配 布 先 岐阜県政記者クラブ
7 .問い合わせ先 独立行政法人水資源機構岩屋ダム管理所所長代理(技) 田原秀光
電話0576−35−2339

国土交通省中部地方整備局木曽川上流河川事務所
流水調整課長 大塚康司
電話058−251−3234
添付資料(PDFデータ:94kb)