1.件名: |
台風10号の降雨における阿木川ダムの洪水調節効果( 速報) |
2.概要: |
平成15年8月9日、日本列島を台風10号が通過したため、中部地方は激しい降雨に見舞われました。
木曽川水系阿木川の阿木川ダム流域では、この台風10号の影響により、8月8日から9日の2日間で阿木川ダム流域に累計約158mmの降雨を観測しました。とくに、9日10時の時間雨量は18.5mm、9日8時から11時までの3時間雨量は45.5mmを記録しました。
この降雨により阿木川ダムでは、9日9時29分に洪水流量(120m3/s)に達し、9日10時51分に最大約164m3/sの流入量がありました。
阿木川ダムの貯水容量内への洪水貯留により、下流基準地点(大門)の水位低下は約0.19mになり、下流河川における洪水の軽減に役立ったものと推定されます。 |
3.雨量: |
流域平均雨量 |
約158mm
(降り始めからの累計値:8日1時から9日20時まで) |
ダム地点雨量 |
112mm
(降り始めからの累計値:8日1時から9日16時まで) |
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4.岩屋ダム洪水調節量: |
ダム最大流入量 |
9日10時51分 |
約164m3/s |
ダム最大流入時放流量 |
9日10時51分 |
約120m3/s |
洪水調節量 |
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約44m3/s |
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大門地点 |
阿木川ダム下流約2.2km、木曽川本川合流前6.0kmの地点
住所:岐阜県恵那市東野字下屋下6 5 0 − 1 |
当地点では、9日の出水による最高水位2.18m、流量は約166m3/sと推定されます。
ダムがなかった場合の水位は、約2.37m、流量は約199m3/sと推定されます。
ダムの貯水容量内に洪水を貯留することにより、大門地点で約0.19mの水位低減効果があったものと推定されました。
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6.配布先: |
名古屋建設記者クラブ、岐阜県政記者クラブ |
7.問い合わせ先: |
水資源開発公団 阿木川ダム管理所 管理課長 福井 正泰 |
電話 0 5 7 3 - 2 5 - 5 2 9 5 |
国土交通省 中部地方整備局 木曽川上流河川事務所 |
流水調整課長 大塚 康司 |
電話 0 5 8 - 2 5 1 - 1 3 2 1 |
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添付資料(PDFデータ:140KB) |