別紙−1
水生生物調査体験学習会(水生生物による水質の簡易調査)について
1.
目的
木曽川上流河川事務所管内の一級河川(国土交通省管理区間)において、河川内の水生生物による水質の簡易調査を実施します。
この体験学習は水辺に生息する生物を観察することにより、河川の水質保全や河川愛護などへの理解を深めていただくことを目的としています。
2.
特色
河川の中にはさまざまな生物が生息していますが、特に川底に生息する生物は水質の影響を受けています。水生生物による水質の簡易調査は、水質のきれいさの程度に対応して棲んでいる水生生物を指標として、どのような生物が生息しているかを調べることによりその地点の水質の状態を把握しようとするものです。水生生物調査は、通常の採水分析による水質調査のように水質分析の知識・手間が必要なく、適切な指導者のもとで誰でも調査に参加できるという利点を持っています。
3.
調査方法
(1)
調査する場所と時期
調査する時期は、川にすむ水生生物が大きくなる春から夏が適当である。調査する場所は、水深が30cmくらいで流れのある川の瀬で川底に石が多いところが望ましい。危険なところは避ける。
(2)
調査の仕方
@
石や礫がある場所では石や礫を取り上げて岸に運び、そこに付いている生物を採取する。
A
網を下流に置き、川底をかく乱して採取する。
B
採取した生物を標本写真と見比べて生物名を確認する。
(3)
水質評価の仕方
水のきれいさの程度を「きれいな水」、「少しきたない水」、「きたない水」、「大変きたない水」の4階級に分け、それぞれの階級にすんでいる生物が示してあり、見つかった生物が一番多い階級をその地点の水質階級とする。
きれいな水
少しきたない水
きたない水
大変きたない水
指標生物名
カワゲラ
アミカ
ブユ
サワガニ
ナガレトビケラ
ヤマトビケラ
ヘビトンボ
ヒラタカゲロウ
ウズムシ
ヒラタドロムシ
イシマキガイ
カワニナ
ゲンジボタル
オオシマトビケラ
コガタシマトビケラ
コオニヤンマ
ヤマトシジミ
スジエビ
ヒル
タニシ
ミズムシ
ミズカマキリ
イソコツブムシ
ニホンドロソコエビ
タイコウチ
セスジユスリカ
チョウバエ
エラミミズ
サカマキガイ
アメリカザリガニ
4.
調査地点(16ヶ所)
木曽川
中濃大橋・犬山頭首工・平成川島橋・濃尾大橋
長良川
藍川橋・長良橋・忠節橋・河渡橋・穂積大橋・古川橋
揖斐川
岡島橋・鷺田橋・揖斐大橋・山口・薮川橋・広瀬橋
5.
調査期間・日程
7月22日(火)〜8月下旬 1ヶ所につき1日、計16日間…
別紙−2
予定表参照
6.
実施にあたっての注意事項
1)
渇水等で流量が異常に少ない場合や、雨天等により増水し危険な場合は、調査地点・日程を変更、中止することがあります。
2)
調査は国土交通省の職員が同行しますが、各校において、顧問の先生の立ち会いをお願いします。なお、道具に限りがありますので、
調査は4〜5名を1班として、最大20名程度とさせて頂きます。
3)
調査に必要な道具は国土交通省で用意します。
川の中は滑りやすいので、濡れてもよい服装、濡れてもよい靴、着替え、日中大変暑くなりますので帽子・タオル等の用意をお願いします。
4)
過去に本調査で事故が発生した例はありませんが、念のため参加者全員を対象に当方で一括して保険に加入しますので参加者の氏名、住所等に不備の無いようにお願いします。なお、参加者に変更があった場合は、速やかにご連絡下さい。
7.
申し込み方法
住所、氏名、連絡先とともに、上記日程の内、ご希望の日(場所)・午前か午後かを申し込み用紙にご記入の上、長良川環境レンジャー協会まで郵送、FAX等でご連絡ください。1地点のみの参加でも結構ですからぜひ参加してください。
【申込み・連絡先】
〒502-0071
岐阜市長良堤無番地 長良川環境監視センター内
特定非営利活動法人 長良川環境レンジャー協会
TEL/FAX 058-294-3971
E-mail:nagaragawa@par.odn.ne.jp
担当:高橋