平成15年4月30日
国土交通省中部地方整備局
水資源開発公団中部支社


お 知 ら せ


1.件名:  前線による出水における岩屋ダムの洪水調節効果について

2.概要:

 平成15年4月25日から26日にかけて、前線の通過に伴い、岐阜県は大雨に見舞われました。
 木曽川水系馬瀬川の岩屋ダム流域では、4月25日早朝から26日早朝までに、累計約78mm(岩屋ダム流域平均雨量)の降雨を観測しました。特に、岩屋ダム地点における26日2時の時間最大雨量は約20mm、25日23時から26日2時までの3時間雨量は約45mmを記録しました。
 この降雨により、岩屋ダムでは、26日4時11分に洪水流量(300m3/s)に達し、その後、流入量は、26日4時50分に最大約337m3/sとなりました。
 岩屋ダムの貯水容量内への洪水貯留により、下流基準地点(東沓部 地点)において、約1.40mの水位低減があったものと推定され、下流河川の洪水を軽減しました。

3.雨量:

流域平均雨量 約78@
(降り始めからの累計値:25日1時から26日8時まで)
ダム地点雨量 約87@
(降り始めからの累計値:25日2時から26日5時まで)

4.岩屋ダム洪水調節量:

ダム最大流入量 26日4時50分   約337m3/s
ダム最大流入時放流量 26日4時50分   約162m3/s
洪水調節量 約175m3/s
5.配布先: 中部地方整備局記者クラブ、岐阜県政記者クラブ
6.問い合わせ先:
水資源開発公団 岩屋ダム管理所 管理課長 滝沢 元一
電話 0576−35−2339

国土交通省 中部地方整備局 木曽川上流河川事務所
流水調整課長  大塚 康司
電話 058−251−3234

注) 2.概要の下流基準地点における水位低減推定値には、岩屋ダムの下池として同時に建設され、運用されている馬瀬川第二ダム及び同発電所の運用も含まれています。