平成14年9月18日
 
 
国土交通省中部地方整備局
水資源開発公団中部支社


お 知 ら せ


1.件  名 寒冷前線による出水における岩屋ダムの洪水調節効果について

2.概  要

 平成14年9月16日から17日にかけて、寒冷前線の通過に伴い、岐阜県は大雨に見舞われました。
 木曽川水系馬瀬川の岩屋ダム流域では、7月16日早朝から17日午後までに、累計約114mm(岩屋ダム流域平均雨量)の降雨を観測しました。特に、岩屋ダム地点における17日14時の時間最大雨量は約18mm、17日11時から14時までの3時間雨量は約37mmを記録しました。
 この降雨により、岩屋ダムでは、17日13時58分に洪水流量(300m3/s)に達し、その後、流入量は、17日14時24分に最大約354m3/sとなりました。
 岩屋ダムの貯水容量内への洪水貯留により、下流基準地点(東沓部(ひがしくつべ)地点)において、約1.5mの水位低減があったものと推定され、下流河川の洪水を軽減しました。
 なお、今回の出水をダムに貯留することにより、貯水容量にして、約6,500千m3の貯留を行ない、利水容量は28,698千m3、貯水率は46.4%(前日比+10.5%)まで回復することができました。

3.雨  量

流域平均雨量 約114mm
(降り始めからの累計値:16日2時から17日24時まで)
ダム地点雨量 約63mm
(降り始めからの累計値:16日2時から17日24時まで)

4.岩屋ダム洪水調節量

ダム最大流入量 17日14時24分 約354m3/s
ダム最大流入時放流量 17日14時24分 約0m3/s
洪水調節量   約354m3/s
5.配布先 中部地方整備局記者クラブ 岐阜県政記者クラブ
6.問合せ先
水資源開発公団岩屋ダム管理所
管理課長  滝沢 元一
電話 0576−35−2339
国土交通省中部地方整備局木曽川上流河川事務所 流水調整課長  飯沼 正司 電話 058−251−3234

注) 2.概要の下流基準地点における水位低減推定値には、岩屋ダムの下池として同時に建設され、運用されている馬瀬川第二ダム及び同発電所の運用も含まれています。