排水機場
輪中地帯をはじめとする濃尾平野は、土地が低く、木曽川、長良川、揖斐川などの大きな川に囲まれており、大雨になると、これらの大きな川の水かさが増えてきて、地域の家や田畑よりも、河川の水位が高くなってしまい、支川(大きな川に注ぎ込む川など)に逆流した水で、街が水びたしになることがあります。それを防止するために排水機場が設けられています。
排水機場は、農地排水、都市下水の排水、支川の逆流などに対するゲート操作によって生じた内水または河川水を、ポンプにより堤防を横断して排除するために設けられた施設です。
現在、木曽三川には国土交通省の直轄の排水機場が22箇所あります。代表的な施設としては境川排水機場や糸貫川排水機場があります。
樋門・樋管
用水の取り入れや、悪水の排水などのために堤防を横断する暗きょ構造で門扉が設けられており、堤防の効果を備えた施設を樋門・樋管と称していますが、その区分は、比較的規模の大きなものを樋門、小さなものを樋管と呼んでいます。
陸閘
堤外に渡船場や潜り橋などがあり、また堤内に家屋が密集して堤内外の交通が堤防で遮断され、階段や坂路では交通その他に無理な場合、やもうえず堤防を道路幅だけ開削して平時はこれを通路として交通の便に供し、洪水の場合は角落しや扉で、これを締め切って堤内への浸水を防ぐ目的で設けられた施設である。
管内にある代表的な施設としては、岐阜市の長良陸閘や大宮陸閘があります。