選考を終えて(表彰委員より)

【委員長】名城大学理工学部教授
まつい   ひろし
松井  
【プロフィール】
1983年 名古屋工業大学教授
2002年 名古屋工業大学名誉教授
2002年より名城大学教授
中部地方整備局事業評価監視委員会委員
愛知県都市計画審議会委員
愛知県地方計画フォローアップ委員会座長代理
愛知県ITS推進協議会アドバイザリー会議議長
名古屋市環境審議会委員
名古屋市広告・景観審議会委員 など

【コメント】
中部の未来創造大賞も4回目を迎えたが、今回は前年に比べて応募件数が増加し、多彩な応募内容となった。循環型社会や環境保全への取り組みや、地域の活性化を目指した活動が相変わらず多数を占めたが、時代を反映して災害防止関連の活動や高齢化社会に向けた取り組みなどもみられ活動の拡がりに改めて感心させられた。

【副委員長】名古屋工業大学工学部社会開発工学科教授
やまもと   こうし
山本   幸司
【プロフィール】
1990年より名古屋工業大学教授
愛知県国土利用計画地方審議会委員
愛知県事業評価監視委員会委員
愛知県ITS推進協議会アドバイザリー会議委員
三重県及び一宮市都市計画審議会会長
名古屋市都市計画審議会委員
名古屋市入札監視委員会委員
名古屋市環境影響評価審査会委員
2005年日本国際博覧会協会輸送対策協議会座長 など

【コメント】
今回から募集部門を3部門に変更したことが功を奏しただけではなく、「地域づくり」に関わる活動がより一層活発化してきたことの反映だと思うが、前回よりも応募数が増えたことは喜ばしい。今回受賞なさった組織はもちろんのこと、惜しくも選外となった組織におかれても、社会基盤施設の整備や利用・保全・まちづくり活動に関する活動の継続とさらなる発展を期待したい。また、より多くの方々がこの表彰制度に関心を持って下さるよう切望したい。

【委員】三重大学人文学部長
わたなべ   ていじ
渡辺   悌爾
【プロフィール】
1987年より三重大学人文学部教授
三重大学人文学部長 三重大学評議員
日本経済政策学会理事
日本計画行政学会理事
中部空港調査会専門委員
中部地方整備局事業評価監視委員会委員
三重県観光事業推進審議会会長
三重県土地利用審査会会長
三重県公共事業再評価委員会委員長 など

【コメント】
第4回目の創造大賞選考に参与して感じることは、住民部門の応募が多くしかも、 質的に充実した候補が多かったことである。これは、国土基盤の建設・運営に地域 住民の参加意欲が高まっている結果であろうと喜ぶ次第であり、行政とのよりよき パートナーシップの関係が更に発展する予兆を感じさせる。より一層の展開を期待したい。

【委員】(社)中部経済連合会副会長待遇専務理事
きのした   きよう
木下   喜揚
【プロフィール】
1961年4月中部電力株式会社入社
1991年5月(社)中部経済連合会事務局長に就任
1995年5月同専務理事に就任
2001年5月 同副会長待遇専務理事に就任(現在)
中部国際空港、愛・地球博に関する諸活動
中部における総合交通体系の整備促進、実現化に向けての諸活動財政、経済問題について適宜提言 など

【コメント】
中部の新しい地域づくりに向けた試みが毎回多数紹介され、活動の拡がりが感じられる。自然共生センターの取組みは、小学校の総合学習の時間を利用して、生徒たちの川の自然に対する様々な興味や疑問に対し、実験河川という特徴を活かし、河川に対する理解促進が図られている。国土交通行政と学校が連携した教育の新しい取組みであり、今後の成果に期待したい。

【委員】中日新聞論説委員
まえだ   こうじ
前田   弘司
【プロフィール】
1962年中日新聞社入社。
1986年から論説委員、現在に至る
専門は地域における社会資本整備、大規模地震を中心とした防災対策と関連する行財政。
名古屋圏広域防災ネットワーク整備・連携方策検討委員、中部地方整備局入札監視委員、愛知地方労働審議会委員 など

【コメント】
今回は応募分野を再編成し、審査に当たっては最初に現地調査を行ったのは、大変よい結果を生んだと思う。私自身は、現地調査のすべてには参加できなかったが、「百聞は一見に如かず」のたとえ通り、より的確な応募案件の評価ができた。審査を通じ最終的に入賞したか否かにかかわらず、国土づくりの基本的な分野で、地味だが着実な努力が結実しつつあることが実感できたのも、本年の大きな成果と喜びたい。

【委員】「静岡の文化」編集長
たけうち   れいこ
竹内   礼子
【プロフィール】
1974年 ICD都市計画設計事務所入社
1979〜85年 アメリカ合衆国にて異文化社会体験
1990年 「静岡の文化」編集制作に参加
1995年 同 編集長(現在に至る)
1998年 NPO「しずおか流域ネットワーク」設立
現在
国土審議会近畿圏中部圏整備分科会委員
安倍川流域委員(国土交通省中部地方整備局)
静岡県河川審議委員 など

【コメント】
今年もたくさんの優秀な活動の応募があり、いずれの活動も、それが行われていることで地域に大きな影響を及ぼし、大勢の人々が参加していることが伝わってきた。今年の活動内容では、行政と市民との協働が印象に残った。また組織やルールというものにも考えさせられた。従来はまず組織を作って会則を決め、話し合いによって決めていくのが常識のように思われてきた。しかし、まずやってみよう、壁にぶつかったらそれから考えよう、法や役所はあとから着いてくるという市民型の活動が印象に残った。

【委員】国土交通省中部地方整備局長
むらた   すすむ
村田  
【プロフィール】
1972年5月運輸省 第一港湾建設局 酒田港工事事務所 採用
1993年4月運輸省 港湾局 管理課 民間活力推進室長
1995年4月徳島県 土木部 港湾空港整備局長
1997年4月運輸省 港湾局 建設課 国際業務室長
1999年6月運輸省 第五港湾建設局 次長
2000年6月運輸省 第五港湾建設局長
2001年1月国土交通省 中部地方整備局 副局長
2002年7月国土交通省 大臣官房 技術参事官
2003年7月国土交通省 中部地方整備局長

【コメント】
「中部の未来を創造する。」
国土交通省では、本年6月、中部地方の地域全体の課題や地域づくりに関して、今後10年間から20年間の目標と、その目標を実現するための主要なプロジェクトを掲げた「まんなかビジョン」を地元4県1市や有識者・地元経済界の皆様と共に協働して作りました。「均衡ある国土の発展」から「個性ある地域の発展」への転換を図るため、地方の主体性を発揮した広域ブロック重視の国土交通行政の実現に向け、「未来創造大賞」等の取り組みにより、地域の皆様と一緒になって創造的な活動を盛り上げ、住み良い中部の発展に貢献してまいります。

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