社会貢献部門
 田子の浦港浚渫土砂の処理工法
中部経済連合会賞
静岡県港湾総室

田子の浦港では、かつて社会問題にもなったヘドロ公害が発生し、昭和46〜55年度にかけて公害防止対策事業により工場排水規制を強化しその終結に至った経緯がある。その後も港湾機能を維持するために毎年大量の土砂浚渫を行ってきたが、浚渫した大量の土砂処分量の減量、リサイクル、高圧脱水処理工法(PFP処理工法)や焼成処理工法の新工法を採用するとともに処理土の有効利用を進めた結果、新工法の順調な稼働、最終処分量の減少を通じて、田子の浦港の環境保全と機能維持に大きく貢献している。
※高圧脱水処理工法 :浚渫土砂を40気圧でプレスし、脱水処理を行う工法
※焼成処理工法 :浚渫土砂を1000度で焼成処理を行う工法
 
焼成処理システム

田子の浦浚渫状況 コンクリート固化処理を施した
浚渫土砂による埋立

 活動の経緯

昭和46〜55年度 公害防止対策事業実施
昭和56年度 維持浚渫事業開始
平成6年度 PFP処理システム、焼成処理システム稼働
平成8〜9年度 水底土砂を利用した付加価値人口倍土の製造に関する研究
平成10年度 廃棄物処理護岸着工
平成10〜12年度 田子の浦港浚渫土砂有効利用技術開発調査実施