地域観光づくり
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観光地域づくり実践プラン
 
選定地域(中部ブロック 平成19年度の取り組み)
活動名:「紀伊山地の霊場と参詣道」吉野・熊野・高野“ぐるっと”プロジェクト
活動主体 協議会等名 「紀伊山地の霊場と参詣道」広域連携観光交流空間推進協議会
構成市町村 三重県
尾鷲市、紀北町(旧紀伊長島町、旧海山町)、大紀町(旧大内山村)、熊野市、御浜町、紀宝町、紀和町、鵜殿村

奈良県
五條市、吉野町、大淀町、下市町、黒滝村、西吉野村、天川村、野迫川村、大塔村、十津川村、下北山村、上北山村、川上村、東吉野村

和歌山県
橋本市、かつらぎ町、高野口町、九度山町、高野町、花園村、田辺市、新宮市、龍神村、中辺路町、白浜町、日置川町、すさみ町、那智勝浦町、本宮町、熊野川町、北山村

構成市町村
運営体制 計画対象地域
尾鷲市、熊野市、十津川村、本宮町、田辺市(会長)、高野町

観光関係団体
三重県、奈良県、和歌山県の観光連盟並びに商工会、歴史街道推進協議会

交通事業者
JR東海、JR西日本、近畿日本鉄道、南海電気鉄道、三重交通、奈良交通、熊野交通、明光バス、龍神バス

旅行事業者
JTB、日本旅行、近畿日本ツーリスト

関係団体
学識経験者、NPO観光推進力ネットワーク関西、漂探古道、本宮町語り部の会、熊野古道語り部友の会、十津川鼓動の会、関西広域連携協議会、天然素材ほんぐう
活動目的 活動の背景  「紀伊山地の霊場と参詣道」は、平成16年7月に世界遺産に登録された。これを契機に観光需要の拡大とその波及効果が期待されている。
 この「紀伊山地の霊場と参詣道」は、三重・奈良・和歌山の三県にまたがる「紀伊山地の自然」により育まれた「山岳霊場」と「参詣道」、及び周辺を取り巻く「文化的景観(自然と人間の営みによって形成された景観)」が主役であり、今後も引き続き、世界に誇りうる財産として継承し、保全していくとともに、紀伊山地の自然と文化が一体化した魅力を減ずることなく、観光と地域の生活・文化が調和した持続可能な展開ができる交流空間づくりが求められている。
活動の目的  この地域を、長い歳月をかけて育まれてきた自然・歴史、そしてこれらを今日に伝える人々との出会いに満ちた「心のふるさと」として、世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」を保全するとともに、現代人の心が求める「癒し」の空間として観光交流を推進し、地域資源の保全・活用を通じた「いにしえの賑わい」を再現することで地域の活性化を図ることを目的とする。
活動のテーマ 「癒しと心のふるさと紀伊山地」の保全と活性化 〜いにしえの賑わいの再現〜
活動概要 主な取り組み 世界遺産に登録された地域資源の保全・活用を通じ、「いにしえの賑わい」を再現することで地域の活性化を図るため、「癒し」の空間として観光交流空間づくりを推進する。
(観光交流空間づくり方針に基づく三重県内での主な取組み)
1.世界遺産地域の魅力を紹介、地域のほんものを体験してもらうとともに、来訪者に歴史・文化を語り継ぐ仕組みづくりを進める。
 →[1]地域の魅力活用
 「さぎりの里」運営(NPO等)、三重きいながしま港市(民間事業者) 
 「日本風景街道 伊勢熊野みち」等
 →[2]特産品等のブランド化
  尾鷲ひのきのクラフト品開発(NPO等) 等
 →[3]地域の自然体験
  「遊びの達人」による地域の体験(NPO等)、古道ウォーキング(行政) 等
 →[4]地域の魅力語り部の育成
  語り部友の会の運営(NPO等)、みえ熊野学事業(行政) 等

2.世界遺産を訪れる世界からの多様な来訪者へ、情報を発信し、安全、快適に地域を訪問してもらう受け入れ体制を整える。
 →[1]地域情報の発信
  東紀州まちかど博物館運営(NPO等)、三重県立熊野古道センター開館(行政)等
 →[2]移動を含めた安全・快適な環境づくり
  紀伊山地の参詣道ルールPR(行政)、街路整備(行政) 等

3.世界遺産地域の環境を保全し、地域の雰囲気にふさわしい景観を形成する。
 →[1]参詣道とまちなみ景観の保全
  守る会による熊野古道の保全(NPO等)、住民参画によるまちづくり(行政) 等

4.今後来訪者が増加していくことが予想されることから、地域内外の交通アクセスの向上により、より広域的な移動を容易にし、広範囲に及ぶ地域の魅力の相乗効果を生み出す。
 →[1]地域外からの交通アクセスの利便性向上
  熊野古道シャトルバス運行(行政)、近畿自動車道紀勢線整備(行政)、熊野尾鷲道路整備(行政) 等
 →[2]地域内交通の利便性向上
  自主運行バス(行政)、熊野尾鷲道路へのアクセス整備(行政) 等

5.紀伊山地全体の取り組みを通して、世界遺産地域としての地域ブランドを確立する。
 →[1]広域的な連携による地域ブランドの確立
   三重県内では特になし
今後
成果と展開
 「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録された以降、熊野古道伊勢路を訪れる人々が増えてくるとともに、地域では住民やNPO、民間事業者等による交流空間づくりの機運が大いに盛り上がり、例えば、歩いて楽しいまちづくりを住民と行政が協働で考える検討会の開催や地域の食材を活かした弁当や土産品の開発などに結び付いている。
 今後も、この機運を継続させながら、引き続き民間主体の取組みを促進させ、貴重な世界遺産の保全と、遺産を含めた多様な地域資源を観光交流に活かすための取組みを進めていきたい。