掛川市の城下町風街づくり

 今回は、中心市街地において土地区画整理事業等のハード事業に続き、ソフト的な取り組みも始められている「掛川市」さんの取組を紹介します!



掛川市中心街地

【平成の城下町づくりで観光客増加!】

 掛川市は、江戸時代から掛川城下の宿場町として栄えたところです。天守閣の復元の話が平成元年に持ち上がり、それを契機に、中心市街地を「ふるさとの顔土地区画整理事業」、「掛川市城下町風街づくり地区計画」により、現在のような城下町風の街づくりを住民と行政が一体となって行いました。(まさに平成の城下町づくり!)
 その結果、観光客が増加し、町並みを楽しむ(散策する)人も増加しました。



掛川市中心城下町風街づくり
 

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地区計画の範囲
 
【バブル崩壊直後、再び、まちづくりの取り組み!】
 しかし、バブル崩壊後、大型店舗が相次いで中心市街地から撤退し、郊外に大型店が進出するなど、再び、中心市街地の商業機能の低下が見られ、街なかに再びにぎわいを取り戻すことを目的にTMO構想づくりが行われました。
 
TMO:タウン・マネージメント・オーガニゼーション
その名のとおり、まちづくりをマネージメント(管理・運営)する機関です。

 掛川市では、街なか再生に積極的に取り組むため、平成14年8月に「かけがわ街づくり株式会社」を設立しました。街づくり会社は駐車場の経営などの収益事業を行い、その利益で空き店舗対策、イベント支援、サイン整備などの非収益事業を行います。

 まさに中心市街地の再生に向けた取り組みが再びスタートしました。


TMO計画と街づくり会社
 



中心市街地活性化マップ
 
【住民の自治意識に期待!】

 中心市街地の再生は、まさに住民パワーが不可欠です。この掛川市は、全国に先がけて生涯学習都市を宣言した都市であり、住民の自治意識が強いところです。新幹線の掛川駅や掛川城天守閣の建設費用を寄付行為で整備するなど、住民の自治意識が強い人的資源を生かした街なか再生実現を切に期待するところです。

 
※取材をさせて頂いた掛川市街なか再生室の皆様ありがとうございました。
 取組に対する問い合わせ先:掛川市 経済建設部 区画整理課 街なか再生室 TEL:0573-24-1162
 掛川市HP:http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/



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