第1編 共通編
第4章 土工

第3節 河川土工・海岸土工・砂防土工
 特仕4-3-1 一般事項
  1. 購入土は、下記によるものとする。
(1) 衣土は、粘性土と砂質土が適当に混入し、粘土塊・岩砕又は砂利等が少なく芝の育成に適した土で、仕様については設計図書に関して監督職員の承諾を得るものとする。
(2) 山土は、大きな粘土塊・岩砕等の混入が少ない土で、仕様については設計図書に関して監督職員の承諾を得るものとする。

 特仕4-3-2 掘削工(切土工)
  掘削工(切土工)とは、切取部の土・軟岩・硬岩等の掘削積込作業をいう。なお、「土及び岩の分類」の名称C欄毎の数量及び次の区分の数量は設計図書によるものとする。
(1) 流用土 ………… 自工区で流用する建設発生土をいう。
なお、流用土のうち、一時的に仮の場所へ運搬するものを仮置土という。
(2) 発生土 ………… 自工区で流用できない建設発生土で、他工区へ搬出するもの、残土受け入れ地へ処分するものをいう

 特仕4-3-3 盛土工
  1. 盛土とは、流用土・採取土・購入土・発生土を利用して、敷均し・締固めする作業をいい、それぞれの定義は下記のとおりとする。
(1) 流用土………自工区で生じた掘削土・作業土工残土をいう。
@ 利用土 ……… 自工区で生じた掘削土のうち、自工区で直接利用するものをいう。
A 仮置土 ……… 流用土のうち、一時的に仮の場所へ運搬されたものをいい、仮置きされた場所から積み込み・運搬する作業も含むものをいう。
(2) 発生土 ……… 他工区で発生し、自工区へ搬入されるものをいう。
(3) 採取土 ……… 他の場所から掘削・運搬するもの及び他工区で仮置きされたもの積み込み・運搬する作業を含むものをいう。
(4) 購入土 ……… 「特仕」第1編第4章土工特仕4-3-1一般事項の第2項により、現場までの運搬費等を含んだ価格で購入したものをいう。
  2. 盛土工の施工については、次の各号の規定によらなければならない。
(1) 請負者は、施工中の盛土表面については、3%以上10%以下の横断勾配を得るよう施工しなければならない。なお、施工を中止する場合及び降雨が予想される場合には、表面を平滑に転圧仕上げをし、雨水の浸透が少なくなるよう施工するものとする。
(2) 請負者は、盛土工で流用土・発生土・採取土及び購入土等が重複する工事にあっては、それぞれの出来形等を確認しなければならない。
(3) 請負者は、盛土作業においては、木根・腐蝕物等の取除き及びこね返しを受けた部分の取り除き処理を行わなければならない。
(4) 請負者は、盛土に使用できない不良土は、設計図書に関して監督職員と協議し処理をしなければならない。
(5) 請負者は、盛土の締固め管理を密度管理としなければならない。ただし、密度管理が不適当な場合には設計図書に関して監督職員と協議を行い、表4−1の締固め管理を行わなければならない。
   
  表4−1 締固め管理

転圧機種 規格 一層の仕上げ厚さ(m) 回数(回)
ブルドーザー 21t 0.3 4以上
15t 0.3 5以上
振動ローラー 2.5t〜2.8t 0.3 5以上
タンパ 60s〜100s 0.2 3以上
注)一層の仕上がり厚さは、目標値とする。
   
  3. 請負者は、軟弱地盤の盛土工の施工にあたり、次の各項目等の沈下量確認方法について施工計画書に記載しなければならない。
(1) 運搬車両による確認
(2) 土取場における跡坪測量による確認
(3) 沈下板等による確認
(4) その他必要な記録
  4. 請負者は、掘削(切土)・盛土の工程等の都合又は他工事との工程等の調整により、仮置が必要となる場合には、その処理方法等について、設計図書に関して監督職員と協議しなければならない。

 特仕4-3-7 作業残土処理工(残土処理工)
  作業残土処理工には、残土処理受入地での運搬、整形作業もしくは、処分費を含み、掘削工(切土工)で生じた残土受入地へ搬出する発生土を含むものとする。

 特仕4-3-8 建設発生土受入地
  請負者は、建設発生土処理量について建設発生土受入地ごとに区分し、「数量算出要
領」に基づき検測するものとする。なお、設計図書に明記されていない建設発生土受入地の処分費は、設計図書に関して監督職員に協議しなければならない。

第4節 道路土工
 特仕4-4-1 一般事項
  1. 「共仕」第1編4-4-1一般事項の3項の表4−3「土及び岩の分類表」の名称C欄の岩塊・玉石は次のとおり細分類する。
  2. 購入土については、設計図書によるものとする。
  3. 請負者は路床部分に不良土(設計CBRが3未満又はコーン指数4以下)がある場
合には、不良土の厚さ・巾・連続性等の資料をもとに、設計図書に関して監督職員と協議しなければならない。
  4. 請負者は、「共仕」第1編4-4-1 の一般事項の12項の伐開除根に係る処理費用について設計図書に明示されていない場合には、設計図書に関して監督職員に協議しなければならない。
  5. 請負者は、路床内にはいる物で盛土の沈下に影響を及ぼすものは、その処理方について、設計図書に関して監督職員と協議しなければならない。
  6. 請負者は、盛土及び切土の作業で、現道の交通を通しながら施工する場合には、現道との取付勾配は8%以下としなければならない。
     
    表4−2 土及び岩の分類(岩塊・玉石)の細分類表


 特仕4-4-2 掘削工(切土工)
  掘削工(切土工)とは、切取部の土・軟岩・硬岩等の掘削・積込み作業をいう。なお、「土及び岩の分類」の名称C欄毎の数量及び次の区分の数量は設計図書によるものとする。
(1) 仮置土 ………… 自工区で流用する建設発生土のうち、一時的に仮置きする必要のあるものをいい、運搬作業を含むものをいう。
(2) 発生土 ………… 自工区で流用できない建設発生土で、他工区へ搬出するものをいう。
(3) 流用土 ………… 自工区で流用する建設発生土であり、運搬作業を含むものをいう。

 特仕4-4-3 路体盛土工
  1. 盛土とは、流用土・採取土・購入土・発生土を利用して、敷均し・締固めする作業をいい、それぞれの定義は下記のとおりとする。
(1) 流用土………自工区で生じた掘削土・作業土工残土をいう。
@ 利用土 ……… 自工区で生じた掘削土のうち、自工区で直接利用するものをいう。
A 仮置土 ……… 流用土のうち、一時的に仮の場所へ運搬されたものをいい、仮置きされた場所から積み込み・運搬する作業も含むものをいう。
(2) 発生土 ……… 他工区で発生し、自工区へ搬入されるものをいう。
(3) 採取土 ……… 他の場所から掘削・運搬するもの及び他工区で仮置きされたもの積み込み・運搬する作業を含むものをいう。
(4) 購入土 ……… 「特仕」第1編第4章土工特仕4-3-1一般事項の第2項により、現場までの運搬費等を含んだ価格で購入した土砂をいう。
  2. 請負者は、既設車道に併設して歩道を設ける場合には、設計図書で示す場合を除き、歩道盛土を路体盛土と同程度に締固めなければならない。

 特仕4-4-4 路床盛土工
  1. 盛土とは、「特仕」第1編特仕4-4-3路体盛土工の定義による。
  2. 請負者は、歩道・路肩部分等の締固めについては、「特仕」第1編第4章土工特仕4-4-3路体盛土の第2項により施工しなければならない。

 特仕4-4-6 作業残土処理工(残土搬出工)
  作業残土処理工については、残土受入地までの運搬及び敷均し、または処分費を含むものとする。

 特仕4-4-7 建設発生土受入地
  請負者は、建設発生土受入地については、「特仕」第1編特仕4-3-8建設発生土受入地の規定により施工しなければならない。

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