奥野山崩壊地
 静岡県田方郡天城湯ヶ島町佐野での「奥野山の崩壊」は、地震発生によって起こったものである。昭和5年11月26日の午前4時頃発生した丹那盆地を震源とした直下型の北伊豆地震によって奥野山の山頂及び尾根の南斜面上部で発生した崩壊土砂は40万m3と推定され、崩壊土砂は土石流となって谷を流れ下り、谷□付近の梶山集落の田畑や三戸の住宅などを押し出しながら、地区のすぐ下の狩野川に到達した。一時堰き止められた狩野川の水は、600m程上流にある宮田橋付近までおよぶ大湖水ができたという。

DATA
位置 静岡県田方郡天城湯ヶ島町佐野
発生時期 昭和5年(1930年)11月26日
発生原因等 北伊豆地震
推定崩壊土砂量 約40万m3
被害状況 死者15名、家屋全壊個数3戸等々
その他 流出土砂は、狩野川を一時せき止め、上流側600mぐらいまで湖水状態となった。この地震によって、加殿断層、姫之湯断層など多数の断層が発生した。

対策状況

丹那断層による石垣などのくいちがい