山地・山麓部、扇状地、平野部、河口・海岸部等の領域で起こっている土砂に関する問題は、個別の領域の問題として対策を行うだけでは十分ではない場合があり、その場合は影響が及ぶ流砂系の問題として捉える必要があります。
その際、流砂系の土砂の実態把握を前提として、前項で述べた基本理念に基づき、的確な対策を実施することによって、土砂の量と質のバランスのとれた安全で自然豊かな親しめる河川・海岸の実現を目指します。
今後も河床変動状況や汀線変化状況、河床材料の変化等のモニタリングによりデータの蓄積やフォローアップ、土砂動態に関する調査・研究を継続し、得られた知見に応じて順次見直しを行いながら、流砂系全体として効果的な土砂管理を行っていきます。