昭和36年6月の梅雨前線による豪雨では、天竜川上流域で死者・行方不明者130名を出し、飯田市の川路・龍江・竜丘
地区では、前半壊家屋139戸、浸水家屋118戸の被害を受けた。
それ以降急速に治水整備が進み、昭和45年に越流堤方式事業が完了し、同時に背後地の盛土部分にあたる基準水位以下を災害危険区域に指定した。
この治水事業により戦後最大の流量を記録した昭和58年9月の台風10号においては、昭和36年災害の最大流量を上回る洪水であったにもかかわらず浸水
家屋(住家以外)数が1/5以下に減少した。
その後、周辺地域の開発に伴い同地区の土地利用の高度化を望む気運が高まり、平成4年度より関連整備事業と一体となって引堤と背後地(約90ha)の一
体盛土を行い、新しい土地利用を創出する新たな治水対策事業を展開し本事業実施中の平成11年6月には、昭和36年6月洪水にほぼ匹敵する洪水があったが
同地区での被害は生じなかった。
平成13年度には、河川事業が完了した。 |
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昭和36年災害の様子
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昭和58年災害の様子
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事業実施中の状況
(平成11年7月撮影)
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昭和36年災害後の治水対策(昭和45年完成)
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新たなる治水対策
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洪水被害の比較(浸水戸数)
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過去の出水との比較(宮ケ瀬地点)
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