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桜沢改良の概要

国道19号桜沢改良の現道区間は、奈良井川と木曽山脈に挟まれた狭隘な箇所を通過しているため、防災点検による要対策箇所に指定された箇所が存在し、平成13年に雪崩、平成18年の土砂流出の災害による災害が発生している箇所です。
また、線形不良箇所の周辺で重大な交通事故も発生しています。

これらの問題を解決するため、桜沢改良の整備を進め、令和3年11月28日に開通しました。


事業経過


平成19年      桜沢改良が事業化しました。
平成25年11月6日  桜沢改良の着工式が行われました。
平成29年10月8日  桜沢トンネル工事の着工式が行われました。
令和元年12月15日  桜沢トンネルの貫通式が行われました。
令和3年11月28日  桜沢改良が開通しました。


桜沢改良の位置図

位置図
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桜沢トンネル杭口起点側
桜沢トンネル杭口起点側

桜沢トンネル杭口終点側
桜沢トンネル杭口終点側



諸元


起点終点 起点:長野県塩尻市大字贄川(にえかわ)
終点:長野県塩尻市大字宗賀(そうが)
延長 2.1Km
標準幅員 トンネル部 土工部
8.0m8.5m
道路規格 3種2級
設計速度 60Km/h


桜沢改良の課題


課題1 通行止め時間が一番多い桜沢改良区間


当該区間の災害や交通事故などによる全面通行止め時間は、合計98時間(平成9年~平成24年)発生しています。
当該区間は国道19号に並行する道路が全く存在しないため、約10,000台/日が立ち往生もしくは大きな迂回を余儀なくされます。
桜沢改良課題1グラフ

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桜沢改良の整備効果


集落を迂回する2.1㎞のバイパスが、
国道19号の機能と安全な暮らしを両立させます。


効果1 災害に強い信頼性の高い道


防災要対策箇所既往の災害発生箇所を迂回することにより、防災に対する信頼性の向上と、災害復旧に伴う長期にわたる通行止め解消が期待されます。

効果1画像


効果2事故の少ない安全な道


現在の急なカーブ箇所を迂回することにより、事故の低減と事故に伴う通行止めの減少が期待できます。

効果2画像


効果3 沿線の生活環境にやさしい道


桜沢改良の整備により、現道への車両流入が減少し、夜間騒音の低減をはじめとする沿線環境の改善が期待できます。

効果3画像



桜沢改良の開通効果

令和3年11月28日の開通後、旧国道19号を通行していた
交通の99%が、桜沢改良区間へ転換しています。


効果1 安全性・信頼性の高いネットワークを構築


旧国道19号の区間には、土石流、雪崩等の道路災害の危険要因がある箇所が、7箇所存在します。過去には、土石流や大雪による雪崩等により全面通行止めが発生していました。
また当該区間には並行する迂回路がなく、災害発生時の医療施設への搬送は、広域的な迂回をする必要がありました。
開通後、2月に大雪がありましたが通行止めはなく、医療施設への搬送経路が確保され、安全性・信頼性の高いネットワークが構築されました。

開通効果1画像


効果2安全な交通の確保


旧国道19号の区間には、線形不良箇所が存在し、衝突事故や追突事故等が多く発生し、事故に伴う交通規制も実施していました。また冬季には路面凍結によるスリップ事故も発生しています。
桜沢改良の開通後、線形不良区間を回避することができるようになり、事故発生件数が減少し、安全な交通が確保されました。

開通効果2-1画像
開通効果2-2画像


効果3 沿線の生活・交通環境の改善


旧国道19号には民家が連坦しており、地域住民の生活道路として旧国道19号が利用されています。
旧国道19号の12時間交通量(夜間)は約2,400台であり、大型車混入率が40%以上(長野県平均29%)でしたが、開通後は交通が桜沢改良区間へ転換したことにより、地域住民の生活環境や、ウォーキング等の観光客の交通環境が改善しました。

開通効果3画像



パンフレット


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