事業の目的
国道25号名阪国道は、三重県亀山市から奈良県天理市までの自動車専用道路であり、東名阪自動車道、西名阪自動車道と直結し、国土軸である名神高速道路及び新名神高速道路とともに中京圏~近畿圏の主要交通を受け持つ道路です。
事業の概要
国道25号名阪国道は、三重県亀山市太岡寺町~奈良県天理市櫟本町に至る延長約73.2km(北勢国道事務所管理56.2km、内三重県41.6km) の一般国道の自動車専用道路として建設され、昭和40年12月に暫定2車線で開通し、昭和55年3月には全線4車線で完成しました。現在は、増加する交通事故等の課題に対処するため、インターチェンジ改良等の道路構造の改善を進めるとともに、事前雨量通行規制区間の解除を目指した防災対策や橋梁の長寿命化を進めています。
本年度は、久我IC・板屋IC・上野IC改良を継続し、伊賀一之宮ICについて事業着手します。また、山添地区の改良工事等を推進します。

交通事故の抑制へ向けて
名阪国道の10kmあたりの死亡事故発生件数は、全国の自動車専用道路でワースト1です。交通事故はインターチェンジ周辺、山間部でカーブの多い関トンネル~加太トンネル周辺で多く発生しています。

交通安全対策(ハード)
インターチェンジの改良
道路構造令の現行基準に対応するため、インターチェンジの改良等を進めています。

カラー舗装による安全対策
ドライバーへの更なる注意喚起を図るため、赤色カラー舗装を実施しています。

逆走対策
重大事故につながる逆走防止対策を全てのインターチェンジで実施しています。

交通安全対策(ソフト)
インターチェンジ変速車線と本線の合流部での注意喚起として、合流車情報板の設置などを進めています。その他、事故抑制のため注意喚起の看板設置等を進めています。また、道路利用者に国道25号名阪国道を安全に走行して頂くために「名阪国道セーフティーマップ」を作成し、配布していきます。


長寿命化
名阪国道は、開通後50年以上が経過しています。交通量が飛躍的に伸び、大型車交通量が多い事から、舗装のひび割れやポットホール(穴ぼこ)等の発生、橋梁・トンネルの損傷劣化や老朽化が進んでいます。そのため、劣化や老朽化した道路施設の長寿命化に向けて、維持補修を実施しています。

