ホーム河川事業川の総合学習天竜川に飛来する鳥類(平成17年度調査)

天竜川に飛来する鳥類

天竜川に飛来する鳥類 【平成17年度調査】

平成17年夏季に、天竜川で鳥類調査(河川水辺の国勢調査)を行いました。以下に、その中の数種類を紹介します。

  • 【ササゴイ】
    コウノトリ目サギ科

    夏に繁殖のために日本に渡来し、河川やダム湖の岸辺、流れの強い瀬などで魚を捕らえ生活しています。夕方から夜間にかけて盛んに行動しますが、昼間も採餌を良く行います。
    繁殖期は4~7月の年に1回がふつうで、水辺近くの樹木の上に1つがい、または小集団で巣を作り繁殖します。

  • 【ミサゴ】
    タカ目タカ科

    一年中、海岸付近に生息していますが、大きな河川や、湖などでもしばしば見られます。水面上空を高く飛びながら獲物の魚を探したり、流木や岸辺の樹木の上、電柱、時には電線にとまり休んでいるのが見られます。餌はもっぱら魚で、上空から水面付近にいるのを見つけると、ダイビングして足で捕らえ、木の枝など一定の食事場所へ運んで食べます。
    繁殖期は4~7月の年に1回、岩棚などに流木や枯れ枝を積んで、かなり大きな皿形の巣をつくり繁殖します。

  • 【コアジサシ】
    チドリ目カモメ科

    夏に繁殖のために日本に渡来し、海岸付近や河川などで魚を捕らえ生活しています。空中から水面へダイビングして嘴で小魚を捕らえます。
    繁殖期は5~7月で、河川の中州、砂浜、埋め立て造成地など、砂礫地の地上で集団繁殖します。

  • 【モズ】
    スズメ目モズ科

    一年中、集落や農耕地周辺山林、河川敷などの開けた場所と林の境界付近に生息しています。秋から冬には単独でなわばりを持ち、初秋になわばりを宣言する鳴き声は高鳴きと言われます。
    繁殖期は2月下旬から7月の年に1~2回です。繁殖期にはつがいでなわばりを持ち、低木の茂みに椀形の巣を作ります。餌は昆虫、トカゲ、カエルなどで時には自分より大きな小鳥やネズミなども襲うことがあります。(写真は巣立ち後の幼鳥です。)

  • 【ムクドリ】
    スズメ目ムクドリ科

    一年中、平地や盆地の人里付近で生活し、特に樹木の点在する村落や市街地に多い鳥です。河川敷へ昆虫などの餌を求めて飛来したり、河川敷の竹林やヨシ原などで大きな集団ねぐらを形成することがあります。クワ、サクラ、ムクノキなどの果実も好んで食べます。
    繁殖期は3月下旬から7月、年に1~2回で建物の隙間や樹洞などに巣をつくります。