菊川に棲む陸上昆虫類 【平成16年度調査】
平成16年5月に、菊川で陸上昆虫調査(河川水辺の国勢調査)を行いました。以下に、その中の数種類を紹介します。
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【ベニシジミ】
チョウ目シジミチョウ科河川敷の開けた草地などに見られ、成虫は素早く飛び、ヒメジョオンやレンゲ等様々な花に訪れます。幼虫はスイバやギシギシなどの葉を食べます。成虫は3月から11月まで見られます。
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【モンキチョウ】
チョウ目シロチョウ科成虫は河川敷の陽当たりの良い草地で見られます。幼虫はアカツメクサ等のマメ科植物を好んで食べます。成虫は4月から10月頃まで見られます。
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【ヒメウラナミジャノメ】
チョウ目ジャノメチョウ科成虫は、河川敷の草地から樹林まで広い環境で見られます。幼虫は、イネ科やカヤツリグサ科の植物を好んで食べます。成虫は5月から10月頃まで見られます。
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【マイマイカブリ】
コウチュウ目オサムシ科河川敷の樹林やその周辺の草地で見ることができます。幼虫・成虫ともに、カタツムリを好んで食べ、成虫はカタツムリを食べないと、産卵することができません。また、成虫は後翅が退化したために、飛ぶことができません。成虫は一年中見られ、土中や朽ち木の中で越冬します。
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【コクワガタ】
コウチュウ目クワガタムシ科河川敷や周辺樹林の樹液の出ているクヌギ等で、成虫を見ることができます。幼虫はブナ科植物の朽ち木を食べて成長し、秋に成虫になります。冬は成虫の状態で過ごし、初夏に出現します。