ホーム河川事業川の総合学習天竜川に棲む陸上昆虫類(平成15年度調査)

天竜川に棲む陸上昆虫類

天竜川に棲む陸上昆虫類 【平成15年度調査】

平成15年7月に、天竜川で陸上昆虫調査(河川水辺の国勢調査)を行いました。以下に、その中の数種類を紹介します。

  • 【ベニシジミ】
    チョウ目シジミチョウ科

    河川敷の開けた草地などに見られ、成虫は素早く飛び、さまざまな花を訪れ、幼虫はスイバやギシギシなどの葉を食べます。成虫は3月から11月まで見られます。

  • 【コムラサキ】
    チョウ目タテハチョウ科

    河川敷のヤナギ林に見られます。ヤナギ林の樹幹を飛んだり、河原近くを低く飛んで、水を吸いに地上に止まることも多くなります。成虫はヤナギの樹液や、獣糞などに集まり、幼虫はヤナギの葉を食べます。成虫は5月から10月頃まで見られます。

  • 【オジロアシナガゾウムシ】
    コウチュウ目ゾウリムシ科

    河川敷のクズ群落にみられます。成虫はクズのつるにしがみついている場合が多い。幼虫はクズの蔓(つる)にできた虫こぶを食べて育ちます。

  • 【シブイロカヤキリモドキ】
    バッタ目キリギリス科

    河川下流部の土手などの草地に見られます。夜間にジャーと鳴き続けます。成虫越冬し、成虫が鳴くのは5月頃です。

  • 【ラミーカミキリ】
    コウチュウ目カミキリムシ科

    河川敷のカラムシ群落に見られます。成虫はカラムシなどの葉を食べ、近づくとかなり素早く飛翔し逃げます。幼虫はカラムシの根に入ります。成虫は5月から7月にみられます。