新川では、新川流域の洪水流出と洗堰を越流して庄内川から流入した洪水によって、計画高水位を超える危険な状態が長時間継続し、12日午前3:30頃、名古屋市西区地内の左岸堤防が約100mにわたって破堤しました。氾濫流は、庄内川と新川に囲まれた西区と西枇杷島町一帯を襲い、一部では2mを超える浸水深に達し、甚大な浸水被害になりました。
また、洪水時にポンプによって雨水を排水する内水域でも、ポンプの排水能力を上回る洪水流出が生じ、新川本川の破堤を防ぐために一部ポンプの運転調整を行ったことから、内水氾濫が発生し、右岸でも深刻な浸水被害が発生しました。
新川沿川で発生した浸水被害は、破堤氾濫・内水氾濫をあわせると、浸水面積約19km2、住家の浸水約18,100戸、この内床上浸水は約11,900戸に達する伊勢湾台風以来の大水害となりました。
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