令和6年度 事業紹介

 富士砂防事務所では、富士山南西麓・北麓における富士山火山砂防事業、火山噴火に対する防災対策、日本の大動脈(JR東海道線・国道1号・東名高速道路など)が集中している静岡市清水区での由比地すべり対策事業の3つのプロジェクトを進めています。


●火山噴火に対する防災対策

 降雨による土砂災害だけでなく火山噴火に備えた対策も実施しています。令和6年度も引き続き実施していきます。

ハード対策

遊砂地工(沈砂地工)とコンクリートブロック備蓄

【基本対策】(左側写真)
 段階的に目標を定め、景観・自然環境に配慮しつつ平常時から砂防えん堤・遊砂地工の整備を進めています。
【緊急対策】(右側写真)
 噴火の兆候や噴火が確認された場合は、緊急的な対応により、被害をできる限り軽減(減災)する。緊急対策の迅速な実施のため、資機材の備蓄や用地の調整等を平常時より行っています。

ソフト対策

【基本対策】
 土砂災害の恐れがある時や発生時に、効果が発揮されるように平常時から監視カメラや土石流検知装置等の整備を計画的に実施します。
【緊急対策】
 火山噴火時の状況把握や溶岩や土石流の危険性についての情報を関係機関に提供します。

−火山灰車両走行体験演習を関係機関と実施しました!−

 富士山の火山噴火が発生した場合、道路上などに降灰がある状態での活動が必要となりますが、車両走行が著しく制限され、また、車両のスタックが引き起こされることも想定できます。そこで、富士山火山噴火時に車両走行による活動が必要となる関係機関にも参加を呼びかけ「火山灰車両走行体験演習」を実施しました。


● 日時 : 令和6年2月14日(水)、22日(木)13時〜16時頃  ● 参加者数 : 約150名(2日間)
● 場所 : 大沢川ストックヤード(静岡県富士宮市上井出地先)
● 参加機関 : 静岡県 ・ 山梨県 ・ 関係市町 ・ 静岡県警察 ・ NEXCO中日本 ・ 静岡地方気象台 ・
 富士教育訓練センター ・(一社)富士建設業協会 ・ (一社)静岡県建設コンサルタンツ協会 ・
 富士山砂防ボランティア

輪島市縄又町 輪島市縄又町

 大沢崩れなどから発生する土砂をストックするヤードに設置した坂路に、粒形の異なる宝永噴火時の火山灰と桜島の火山灰を敷き均し走行体験を実施しました。

 緊急時の災害対応を想定して国土交通省が保有する照明車のほか、クレーン車やダンプトラックなど各種車両が体験を実施しました。

 
もどる ホーム つぎ FUJISABO通信 令和6年5月 第130号
発行:国土交通省中部地方整備局 富士砂防事務所
静岡県富士宮市三園平1100 電話 0544-27-5221