【 特 集 】 由比地すべり排水トンネル
■排水トンネルとは
地すべりは、斜面の一部あるいは全部が、地下水の影響と重力によって移動する現象です。
地すべりが発生する地盤の下には「すべり面」があり、降雨が地中に浸透するとすべり面に水が供給され、すべり面より上にある斜面がすべり出します。
地すべりが発生しないように地下水を排除する方法は、地表面に近い部分の水を対象とした「横ボーリング」や、深層部の水を対象とした「集水井(しゅうすいせい)」、「排水ボーリング」などがあります。
今回ご紹介する排水トンネルは、すべり面付近の地下水を排除する施設です。すべり面より下の堅固な地層にトンネルを設け、そのトンネルからすべり面に向けて集水パイプを設置することで地下水を排除します。
由比地区では2本の排水トンネルを計画しており、東京側の「大久保排水トンネル」は平成28年に完成し、現在名古屋側の「山中排水トンネル」の工事を進めています。

排水トンネルとは



もどる ホーム つぎ FUJISABO通信 平成30年9月 第107号
発行:国土交通省中部地方整備局 富士砂防事務所
静岡県富士宮市三園平1100 電話 0544-27-5221