国土交通省中部地方整備局  営繕部

新たな木材需要を創出! ≪担当職員の声≫

あなたのしごとは?

水谷 聡志 主任
 私は、国の建物の新築や改修の設計を実施するしごとをしています。今回中部地方の事務庁舎として初めてCLT(直交集成板、Cross Laminated Timber)を全面的に使用する木造庁舎の新築設計プロジェクトを担当しました。
どんな社会的要請がありますか?
 森林は様々な機能を有しています。その一つとして、木が成長する過程で空気中のCO2を固定し、伐採され木材として利用されてからも廃棄・燃料になるまで炭素を貯蔵しており、その間に新たに植林された木が成長してCO2を吸収するといった地球温暖化対策への重要な役割があります。このような森林の機能を今後も持続させていくためには、国内の伐採期を迎えた森林資源を有効活用し、循環した木材利用を続けることが必要です。そのため従来の木造建築より木材使用量が多いCLTによる建築の推進が求められています。
どんなとりくみをしていますか?
 CLTの利点がより効果的に発揮でき、また庁舎として必要な性能を確保しつつ、コストの面でも配慮した設計を行うために、関係者と十分な意思疎通を図ってプロジェクトを推進しました。実際の設計は、設計事務所に委託していますが、今回のような新しい技術を適用していく場合には、発注者の担当者としても、熱意と調整能力、そして技術力が必要になります。調整に苦慮するような場面もありましたが、このプロジェクトが森林の適正な整備・保全という日本にとって重要な課題に役立っていく大変有意義なしごとであることがモチベーションにつながりました。

とりくみの内容
官庁営繕における木材利用の推進



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