本文へ川と海のクリーン大作戦

クリーン大作戦の趣旨

私たちのふるさとの象徴でもある川や海が今、ゴミ問題で苦しんでいます。
美しい川や海を取り戻し、次の世代に引き継ぐために、私たちにできる川や海のゴミ対策について考えてみよう!
「川と海のクリーン大作戦」はそんな考えから生れました。

21世紀は環境の世紀

20世紀は人間の欲望が限りなく拡大した「戦争と消費の世紀」といわれますが、そのために地球は、環境面で大きな課題を抱える星になりました。
21世紀は「環境の世紀」です。地球大気の温暖化、オゾン層の破壊などグローバルスケールで環境負荷をとらえないと、やがて地球には人が住めなくなるともいわれています。
ゴミの問題も環境問題の一つです。

みんなが考える河川・海岸の役割

住民の皆さんにとって川や海はどのような役割を持っているのでしょうか?
総理府の調査によると、「自然が存在する場」や「散歩やスポーツなどが行える健康増進の場」、「良好な景観を持つまちの顔」など、心身の癒しの場としての役割りをもつと考えている人が多いという結果が出ています。
「流域の住民が美化活動などを通じて交流・連携を行う場」という項目が顔を出すのも注目すべき答えです。また、川は飲み水の水源となり、いろいろな生き物の生息の場ともなっていますからゴミのない美しい河川空間を保つことは、人々の川への期待を担う上で不可欠のことといえるでしょう。

川や海の実態

それでは川や海の実態は、どうなっているのでしょう。心ない人たちによって投棄されたゴミ、マナーのない人たちが川や海を利用した後、置き去りにしていったゴミ、上流や支川から流れ着いたゴミなどによって、川や海は人々の願いとは違った姿に変わってきているのです。
川や海にあるゴミを分類すると、「漂着ゴミ」「投棄ゴミ」「置き去りゴミ」などに分けられます。
例えば、河川敷に散乱するゴミの多くは、「投棄されたゴミ」、あるいは河川敷を利用した後に始末をしないで置き去りにしていく「置き去りゴミ」です。
このことは、河川敷のゴミの多くは、人々の心がけやマナーの向上によって確実に減らすことができるものです。

川や海のゴミは誰の責任?

川や海からゴミを追放するには、川や海、川に水が流れ込むところにゴミを捨てないようにすることが根本的な解決策であることはいうまでもありません。
沿川住民や川を利用する人たちが、ゴミを公共の場に捨てない、出たゴミは持ち帰るというマナーが守られれば、川や海のゴミはほとんどなくなることでしょう。
では、ゴミ問題の責任は誰にあるのでしょう。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律によれば、ゴミを捨てない、ゴミを減らすということでは国民が、土地や建物の清潔を保つという意味ではその管理者が、そしてゴミの処理やゴミ減らし、ゴミを捨てないことの啓発については自治体をはじめとする行政が担当することになっているのです。
問題を根本的に解決するためには、住民、土地の管理者、自治体等行政それぞれがその役割を正しく認識して協力していく必要があります。

川と海のクリーン大作戦のねらい

川と海のクリーン大作戦は、ゴミを拾うということにその目的があることはいうまでもありませんが、それ以外にも大きなねらいがあることを確認してください。

<ゴミに関して>

<川づくり・海づくりに関して>

ここに掲げるような目的を達成するために、住民、各種団体、企業、自治体、河川管理者・海岸管理者が協力して活動を広げていくためのきっかけづくりの場とするようにしたいものです。そして、これによって住民等と行政が連携して、ゴミ清掃だけでなく、川や海と親しむ場づくりにつなげていくことが、今求められていることではないでしょうか。


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