新技術の採用理由(中部地方整備局管内)

※ 下表は、中部地方整備局管内で活用された主な新技術の主な採用理由を示したものです。(R4.1.5時点)

※ すべての発注工事に当てはまるものではありません。

※ また、特定の技術の活用を促すものではありません。

※ 技術の位置付け(有用な新技術)については、NETISにて最新の情報をご確認ください。(NETIS登録番号をクリックするとNETISが立ち上がります)


■R2年度活用分  エクセルデータはこちら

No. 工種 NETIS
登録番号
技術名 採用理由
(項目)
主  な
採用理由
01 掘削工 KT-140091-VE インテリジェントマシンコントロール油圧ショベル 安全性 丁張作業の削減により、現場に立ち入る頻度も減少することから、安全性の向上に繋がるため。
施工性 丁張の待ち時間や補助員が削除されるため。
02 掘削工 HR-140026-VE バックホウ3Dマシンガイダンスシステム 品質・出来形 3次元設計データを取り込むことで丁張を不要とした法面整形が可能となり、曲線部など施工精度が向上する。
施工性 丁張設置作業が減少することで施工性が向上する。
03 敷均し工 KT-130104-VE インテリジェントマシンコントロールブルドーザ 経済性
行程
日当たり施工量が増加するため。
施工性 丁張、補助員が削減されるため。
環境 丁張作業等の作業が削減されるため補助員が現場に立ち入る頻度が少なくなる。
04 軽量盛土工 QS-200006-A J-ウォールブロック(発泡スチロールと壁面材を一体化) 経済性 従来技術と比較して、H鋼の建て込みが不要となり、材工費が安価となる。
工程 従来技術と比較して、H鋼の建て込みと壁面材設置が不要なことから、工程の短縮が見込める。
施工性 H鋼などが不要で軽量であるため、重機の進入が困難な場所での施工が可能である。
05 法面工
モルタル吹付工
QS-120026-VE のリフレッシュ工法(既設モルタル補修型) 経済性 仮設費・撤去費・産廃処理費を縮減できる。
工程
施工性
仮設工が簡易となるとともに撤去工が不要となり、施工性が向上し、工程が短縮できる。
安全性
環境
吹付モルタルの取り壊し作業不要であるため危険要素の低減、産業廃棄物の抑制が図れる。
06 法面工
植生工
OK-170002-VR 侵食防止及び植生の自然侵入促進をはかる土壌藻類資材 品質・出来形 土壌藻類自体が植物である。基盤環境を変えないため、その場の特性にあった植生遷移が進む。
施工性 従来の種子散布工同様、ハイドロシーダー車のみで施工することが出来る。
環境 早期に菌糸類や藻類、地衣類および苔が地表土粒子と絡まり、シート状の土壌微生物のコロニーを形成するため、浸食防止が図れ濁水発生を抑制出来る。どこでも在来種として扱え、遺伝子攪乱のリスクもない。
その他
(緑化補助)
他の法面緑化工法と複合させることで、さらに遷移促進が期待できそうである。
07 排水構造物工
暗渠工
CB-160013-A 自転車に優しい側溝 経済性
施工性
グレーチング設置及び歩車道ブロックの基礎工もなく、材料費、作業人員が減少し、施工性にもすぐれる。
安全性 エプロン幅が狭いため、アスファルト幅を広く確保することを可能としたため、区画線設置箇所の確保ができる。
環境 狭いエプロン幅によりアスファルト幅が広くなるため、道路景観が向上する。
08 コンクリート工 CG-160013-VE けい酸塩系表面含浸材CS-21ネオ 経済性 本技術を使用することにより作業時間の短縮が図られるため人件費が軽減できる。
品質・出来形 微細ひび割れなどの空隙を充填する。
施工性 散水を伴う工程の省略により、施工性向上
09 切土防護柵工 KK-190014-A 横矢板工法受け金具「とまった君2号、3号、R」 経済性
施工性
鋼材の劣化や廃棄がなく、特別な資格を必要としないため容易に設置・撤去でき、結果、早く安く施工が可能である。
10 仮設・桟橋工工 KT-120094-VR G桟橋 経済性 複数年使用することから、主桁を規格品として転用でき、経済性の向上ができる。
工程 従来より長いスパンとなり、支持杭本数が削減でき、工期短縮ができる。
施工性 上部工について、H形鋼等を加工し施工するより、出来合の製品を現場で組み立てるため施工性が良い。
その他
(河川管理者)
従来より長いスパンとなるため、非出水期の施工ではあるが、中小出水を安全に流下できる。
11 防護柵設置工
落石防止網(ロックネット)設置工
HK-150003-VR プラスネット工 経済性 転石・浮石の数が多いほど、経済性は向上する。
工程 転石・浮石の数が多いほど、工程は向上する。
施工性 転石・浮石が多数密集した現場においては、施工性が向上する。
環境 立木伐採を最小限に抑えて、自然の景観を損なわない。
12 防護柵設置工
落石防護柵(ストーンガード)設置工
HK-170009-A S・シールド 施工性 基礎工が施工できない狭い場所での施工が可能
13 防護柵設置工
雪崩発生予防柵設置工
HK-160002-A デルタワン 工程 作業工数が従来技術よりは簡略される。
品質・出来形 積雪による経年劣化を受けにくい
施工性 隣接する柵との干渉が少ない
14 防護柵設置工
ガードレール設置工
KT-160028-VE GU(ジーユー)ブロック置式タイプ 工程 コンクリートの養生期間などが短縮出来る
施工性 型枠及び養生が不要であり、ブロック1個が長尺なので施工も早い
その他
(周辺環境)
工程と同様に施工性が向上するため、交通規制の期間が短縮出来る
15 組立歩道工 CG-130006-VE ハレーサルト張り出し歩道 経済性 従来工法と比べ安価
品質・出来形 長寿命化が可能
16 その他 KK-150063-VE ジオ・ステップ簡易階段 施工性 軽量化により、持ち運びが容易で施工性が向上
17 橋梁補修補強工
断面修復工
QS-150017-VR コンクリート構造物の断面修復材料「ゴムラテシリーズ」 工程 早期に硬化するため次の行程に早期着手出来る
品質・出来形 早期に強度が発生する
18 橋梁補修補強工
防食対策工
CB-170013-VE リペアソルブS工法 経済性 RC-1塗装ケレンにおいて、塗膜剥離剤+ブリストルブラスターW工法により、工程短縮・環境配慮(粉塵抑制向上)・軽微な設備(養生・足場減)による経済性向上が可能になる。
安全性 消防法非該当のため、火災の危険性がない。
19 橋梁補修工 KK-180012-VR ウォーターカッター 施工性 既設橋床板、桁下への取付には断然優位と思われる。
品質・出来形 一般的な発泡ポリスチレンより耐候性に優れるため向上
その他
(耐候性)
従来技術より耐候性の面で優位性がある。
20 道路除草工
防草工
KT-160069-VE 雑草防止工法 経済性 後施工の除草工が不要である。
安全性 雑草の繁茂に伴う舗装の隆起、損傷を防止し、隙間・段差の発生を無くす。
環境 雑草の繁茂による景観不良を防止する。
21 道路除草工
防草工
CB-170011-A 雑草防止材(頑太郎) 経済性 施工性フローが少なく簡単である。
品質・出来形 膨張収縮が少なく、爆裂・クラックが発生しにくい。
施工性 雑草防止剤を敷き均した後、適度な水を散布するのみ。
環境 ヒートアイランド抑制効果、張コンクリートより12℃程抑制できる。
22 横断歩道橋補修工 KT-170088-VR 紫外線硬化型FRPシート「e-シート」 経済性
工程
材料を貼り付けた後、紫外線を照射して硬化させるため溶接作業が不要になる。
品質・出来形 高い防錆性を有するFRPを補修材料として使用するため。
23 橋面防水工 KT-140098-VR HQハイブレンAU工法 品質・出来形 アスファルトとウレタン樹脂の複合防水層であり、レベリング層舗設時に骨材が貫通しないため防水の確実性が高い。
安全性 アスファルトとウレタン樹脂の複合防水層であるため、供用中に発生する床版のひび割れで生じる開閉作用に追従し、長期的に床版防水性が持続する。
24 水門設備 QS-120023-VE 省合金二相ステンレス鋼(NSSC2120・ASTM S32304) 経済性 従来技術と比較して、素材単価が安価となるため。(許容応力度が高く軽量化に寄与する反面、製作工数が増えることとなるが、トータルコストで比較した結果、経済性で優位であったため)
25 裏込・裏埋工
裏埋工
CBK-190002-A 三州瓦シャモット 経済性 山砂に比べて低コストである。
品質・出来形 従来の山砂より摩擦性、排水性、軽量性に優れている。
施工性 従来の山砂より締固まりやすく、施工が容易である。
環境 規格外瓦をリサイクルしており、環境負荷が低減する。土壌・海洋に係わる環境基準を満たしている。

■H31・R1年度活用分  エクセルデータはこちら

No. 工種 NETIS
登録番号
技術名 採用理由
(項目)
主  な
採用理由
01 法面工 QS-120026-VE のリフレッシュ工法(既設モルタル補修型) 経済性 仮設費・撤去費・産廃処理費を縮減できる。
工程
施工性
仮設工が簡易となるとともに撤去工が不要となり、施工性が向上し、工程が短縮できる。
安全性
環境
吹付モルタルの取り壊し作業不要であるため危険要素の低減、産業廃棄物の抑制が図れる。
02 切土工
発破防護柵
KK-190014-A 横矢板工法受け金具「とまった君2号、3号、R」 経済性
施工性
鋼材の劣化や廃棄がなく、特別な資格を必要としないため容易に設置・撤去でき、結果、早く安く施工が可能である。
03 L型擁壁工 HK-170009-A S・シールド 施工性 基礎工が施工できない狭い場所での施工が可能。
04 断面修復工 QS-150017-VR コンクリート構造物の断面修復材料「ゴムラテシリーズ」 工程 早期に硬化するため次の行程に早期着手出来る。
品質・出来形 早期に強度が発生する。
05 橋梁塗装工
素地調整
CG-110021-VE ブラスト面(素地調整1種)を形成できるハンディ動力工具『ブリストルブラスター』 経済性
環境
RC-1塗装ケレンにおいて、塗膜剥離剤+ブリストルブラスターW工法により、工程短縮・環境配慮(粉塵抑制向上)・軽微な設備(養生・足場減)による経済性向上が可能になる。
施工性 部分補修を予定しているのでハンディタイプの方が適していると判断したため。
その他 1カ所当たりの施工面積が少量で、点在する箇所では有効。
06 橋梁塗装工
素地調整
CB-170013-VR リペアソルブS工法 経済性 RC-1塗装ケレンにおいて、塗膜剥離剤+ブリストルブラスターW工法により、工程短縮・環境配慮(粉塵抑制向上)・軽微な設備(養生・足場減)による経済性向上が可能になる。
安全性 消防法非該当のため、火災の危険性がない。
07 橋梁補修工 KK-180012-VR ウォーターカッター 施工性 既設橋床板、桁下への取付には断然優位と思われる。
品質・出来形 一般的な発泡ポリスチレンより耐候性に優れるため向上。
その他
(耐候性)
従来技術より耐候性の面で優位性がある。
08 ガードレール基礎工 KT-160028-VE GU(ジーユー)ブロック置式タイプ 工程 コンクリートの養生期間などが短縮出来る。
施工性 型枠及び養生が不要であり、ブロック1個が長尺なので施工も早い。
その他
(周辺環境)
工程と同様に施工性が向上するため、交通規制の期間が短縮出来る。
09 床版防水工 KT-140098-VR HQハイブレンAU工法 品質・出来形 アスファルトとウレタン樹脂の複合防水層であり、レベリング層舗設時に骨材が貫通しないため防水の確実性が高い。
安全性 アスファルトとウレタン樹脂の複合防水層であるため、供用中に発生する床版のひび割れで生じる開閉作用に追従し、長期的に床版防水性が持続する。
10 切土法面工 HK-160002-A デルタワン 工程 作業工数が従来技術よりは簡略される。
品質・出来形 積雪による経年劣化を受けにくい。
施工性 隣接する柵との干渉が少ない。
11 橋台工 CG-160013-VE けい酸塩系表面含浸材CS-21ネオ 経済性 本技術を使用することにより作業時間の短縮が図られるため人件費が軽減できる。
品質・出来形 微細ひび割れなどの空隙を充填する。
施工性 散水を伴う工程の省略により、施工性向上。
12 掘削工 KT-140091-VE インテリジェントマシンコントロール油圧ショベル 安全性 丁張作業の削減により、現場に立ち入る頻度も減少することから、安全性の向上に繋がるため。
施工性 丁張の待ち時間や補助員が削除されるため。
13 縁石工 KT-160069-VR 雑草防止工法 経済性 後施工の除草工が不要である。
安全性 雑草の繁茂に伴う舗装の隆起、損傷を防止し、隙間・段差の発生を無くす。
環境 雑草の繁茂による景観不良を防止する。
14 側溝工 CB-160013-A 自転車に優しい側溝 経済性
施工性
グレーチング設置及び歩車道ブロックの基礎工もなく、材料費、作業人員が減少し、施工性にもすぐれる。
安全性 エプロン幅が狭いため、アスファルト幅を広く確保することを可能としたため、区画線設置箇所の確保ができる。
環境 狭いエプロン幅によりアスファルト幅が広くなるため、道路景観が向上する。
15 仮設工
法面部検査路階段
KK-150063-VE ジオ・ステップ簡易階段 施工性 軽量化により、持ち運びが容易で施工性が向上。
16 橋桁下部工 KT-110058-VE eプレート工法 経済性 鋼板に比べてヤング係数が高いため、補強量が減少することにより施工費が低減する。
工程 溶接やアンカー工がなく、施工の簡略化により工程が短縮できる。
品質・出来形 削孔等で既存構造物に損傷を与えることなく補強を行なうことが出来、腐食しないため耐久性も向上する。
施工性 軽量のプレートを人力で接着するだけのため、手間がかからず、施工性が向上する。
17 落石防止工 HK-150003-VR プラスネット工 経済性 転石・浮石の数が多いほど、経済性は向上する。
工程 転石・浮石の数が多いほど、工程は向上する。
施工性 転石・浮石が多数密集した現場においては、施工性が向上する。
環境 立木伐採を最小限に抑えて、自然の景観を損なわない。
18 仮橋上部工 KT-120094-VR G桟橋 経済性 複数年使用することから、主桁を規格品として転用でき、経済性の向上ができる。
工程 従来より長いスパンとなり、支持杭本数が削減でき、工期短縮ができる。
施工性 上部工について、H形鋼等を加工し施工するより、出来合の製品を現場で組み立てるため施工性が良い。
その他
(河川管理者)
従来より長いスパンとなるため、非出水期の施工ではあるが、中小出水を安全に流下できる。
19 張芝工 SK-110011-VE キョーリョッカー21工 工程 製品が大型で、施工が容易なため、施工日数は大幅に短縮できる。
品質・出来形 生育上のストレスに対し高い耐性を持った野芝と補強繊維ネットを絡めることで、強固で安定した緑化を可能とする張芝工である
20 法面工
モルタル吹付工
QS-110014-VE ニューレスプ工法 経済性 既設吹付法面の剥ぎ取り作業、風化した地山の整形作業が不要のため、経費削減ができ安価である。
工程 既設吹付コンクリートのはつり取り作業、大規模な仮設柵を必要としないため工期短縮を図れる。
安全性 簡易な防護柵のみの仮設で施工が可能で工事中に通行車両への破片が直撃する心配がなく、安全確保される。
施工性 大規模な仮設をする必要がなく、ロープ足場により作業ができる。振動・騒音が少ない。
環境 既設吹付コンクリートをはつり取ることがなく、多量の産業廃棄物の発生抑制が図れる。
その他
(維持補修)
有機繊維を使用したモルタルを吹付けることにより、劣化した吹付材の性能を回復させ、ひび割れの拡大防止と剥落防止性能が高まることにより、耐久性の高い法面を形成。
その他
(合理性)
既設モルタル背面の地山状態(風化した地山の領域)に応じて、補修・補強対策パターンの選定ができる。