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高潮のメカニズム

高潮が発生するしくみ

日本での高潮は主に熱帯低気圧、特に台風の接近によって起こります。

高潮の主な原因
  1. 気圧低下による吸い上げ
  2. 風による吹き寄せ
  3. 台風の接近に伴う高波浪による海面上昇〉 等があります。


「高潮」ってなに?

海面は、1日に1回または2回、上がったり下がったりします。これは太陽と月の引力によって海水が引き寄せられるために起こる現象で「潮汐」といいます。このような「潮汐(ちょうせき)」は天体の影響を受けて起こる潮汐という意味「天文潮(てんもんちょう)」といい、地球上で起こる気象の変化によって起こる「気象潮(きしょうちょう」と区別します。

「高潮」とは、この「気象潮」のことで、台風などの低気圧によって起こる強風や気圧の急変などが原因で海面の高さ(潮位)がいつもよりも高くなる現象をいいます。海面の高さは、満潮の時に高潮が重なると最も高くなります。


「低気圧」ってなに?

気圧とは、一言でいえば上空にある空気の重さの合計です。空気も地球の引力で引っ張られていますので「重さ」があります。ただ空気には形がありませんから上からだけでなく、四方八方から私たちの体に圧力(押すカ)をかけています。これが空気の圧力、つまり気圧です。低気圧とは、「気圧が低いところ」→「圧力が小さいところ」→「空気の重さが軽いところ」→「空気が薄いところ」ということになります。


「低気圧」ってどんなところ?

空気は暖められると膨張し、軽くなります。暖房をかけると、天井付近は頭がボーとするくらい暖かいのに、足下はひんやりするといったことを経験されるでしょう。暖かい空気は軽いため上に上がっていき、冷たい空気は逆に下の方に追いやられるのです。これが空気の流れ、つまり、「風」なのです。気圧の低いところ、つまり低気圧は空気の軽いところなので、上昇気流が発生します。この上昇気流が起こることによって周りの空気はそこに引きずり込まれます。これが「台風」の誕生です。

「高潮」と「津波」ってどこがちがうの?

「高潮」とは、台風や低気圧によって起こる強風や気圧の変化によって海面の高さが普段よりも異常に高くなる現象で、別名「風津波」あるいは「暴風津波」とも呼ばれます。これに対して「津波」は別名「地震津波」と呼ばれます。「高潮」と「津波」は全く異なる現象です。「高潮」は、台風などの低気圧の通過時に海面が異常に高くなる現象で、低気圧が通過してしまうと平常の潮位(海水面位置)に戻ります。ですから、現象としては、海面が上がって下がっての1回の上下運動になります。これに対して、「津波」は、波が押したり引いたりを繰り返しますので、海面が何度も上下に振動します。「高潮」が起こるときには台風による激しい風が吹き、これによって発生する大きな波がその上に乗ってやってきます。津波にはこのような現象は起こりません。