トップページ新着情報サイトマップ事務所案内Q&A問い合わせ

トップページ > 海岸のページ > 防護 > 台風と海岸特性 > 台風のしくみ

台風のしくみ

台風が発生する条件はなに?
台風のパワーの源ってなに?
台風はどうして発生するの?
台風にはなぜ「目」があるの?
台風の右側が危険といわれるのはなぜ?


台風が発生する条件はなに?

地球が自転していること
台風は空気が渦を巻きながら上昇します。地球が自転していないと空気は渦を巻かずに風がまっすぐに吹き込んでそのまま上昇してしまいます。地球が自転しているから渦を巻く台風になるのです。

地球の自転
南半球から赤道を越えて吹いてくる「南東貿易風」と、北緯10〜20度付近に吹く「北東貿易風」がぶつかる「熱帯収束帯」の雲の帯の中で雲の渦、「雲渦」が発達します。この熱帯収東帯は、夏でも冬でも水温が高く、一年中上昇気流が生じ、その中でも巨大な積乱雲が発生しては消滅している場所です。
赤道を越えてくる南東風 北緯8度から16度付近
日本に来襲する台風の発生する場所は、フィリピンから赤道近くの北太平洋西部の海上です。もう少し詳しくいうと北緯8度から16度のマリアナ、カロリン、マーシャル諸島付近の海上です。そこがまさに、「熱帯収東帯」なのです。

上に戻る


台風のパワーの源ってなに?

台風は強い風と雨をもたらす巨大なエネルギーをもっています。あのエネルギーの源は一体なんでしょうか?
台風のパワーの源は、太陽の熱です。この熱で水蒸気を含む空気が膨張したり冷やされたりして雲が発生し、風がおきて台風へと発達するのです。ですから、海水温の高い、つまり、水蒸気を発生しやすい海域は、常に台風に燃料を供給していることになります。よって、本土に上陸すると燃料となる水蒸気が断たれることになりますから台風はやがてその勢力を弱めることになるのです。

台風はどうして発生するの?

台風の発生のメカニズム

1 熱帯地方の陽射しは強く、海水の温度を著しく上昇させます。暖められた海水は、周りの空気の温度を上昇させると同時に大量の水蒸気を含んだ強い上昇気流を発生させます。

上昇気流の説明図

2 海面から蒸発した水蒸気は、その上昇気流によって上空に運ばれ、温度の低い上空で冷やされて再び水となり(「凝結」といいます)、雲を作ります。上昇気流によって次々と湿気の多い空気が運ばれてくるので雲はどんどん増えて積み重なり、巨大な積乱雲が生まれます。
雲ができる様子

3 水蒸気が凝結して雲に変わるときに潜熱という熱を解放します。解放された潜熱は大気を暖め、積乱雲内部の上昇気流をますます強めます。ここに弱い低気圧ができあがります。そして、地球の自転の影響を受けてこの低気圧の中心付近に高温多湿の空気が反時計回りに吹き込みます。
低気圧ができる様子

4 さらに雲が積み重なり、上空が暖められて…を繰り返して台風は発達するのです。
台風が発生する様子

上に戻る


台風にはなぜ「目」があるの?

天気予報で気象衛星がとった上空からの雲の写真をテレビで見たことがあるでしょう。雲の渦巻きの中心に雲のない穴がぽっかりと空いています。この雲のない穴のことを「台風の目」と呼んでいます。

この台風の目を中心として、雲の渦がぐるぐると回っているのです。この渦が高速で回転すればするほど遠心力が作用して中央部には湿った空気は侵入できません。つまり、雲をつくることができないのです。その結果、晴れ上がった「目」ができるのです。この目の半径は、10〜数十qほどあります。

地球の自転

台風の右側が危険といわれるのはなぜ?

台風の目の部分を除く場所では、大きく発達した無数の積乱雲がぎっしりと詰まっていて激しい雨が降っています。また、低気圧ですから強い風も吹いています。では、台風は進行方向に向かって右側が危険だといわれるのはなぜでしょうか?

答えは、空気の吹き込む方向にあります。

地球の自転による見かけのカで空気は低気圧の中心に向かってまっすぐ吹き込むことができず、時計と反対方向に渦を巻きながら吹き込んできます。進行方向の右側ではこの吹き込む方向と台風の移動する方向が同じとなるので風の吹く速さがさらに強められるために強風が吹くことになります。逆に、進行方向の左側では風の吹き込む方向と台風の進行方法が逆になるので風の速さが弱められることになるので右側と比べて安全ということになるのです。