水辺共生体験館

国土交通省
水辺共生体験館
Aqua Restoration Training Center
〒501-6021
岐阜県各務原市川島笠田

こうむら館長

国土交通省水辺共生体験館 名誉館長

河 村 三 郎

(岐阜大学名誉教授)

ご 挨 拶

現在、水辺共生体験館 名誉館長を務めさせていただいている河村で御座います。苗字は、「かわむら」ではなく「こうむら」と呼びます。苗字のごとく揖斐川支流 根尾川のほとりに生を受けました。小学校入学前から1日に1回は数時間、根尾川へ出かける川ガキでした。災害を起こす洪水時の川の状況と平水時・渇水時の状況に、大きな想像を超えた事象が存在することを知ったのも、この少年時代の身体に刻み込まれた体験によるもと痛感いたしております。

たとえば、多くの方が気づいておられると思いますが、洪水時の川の匂いと平水時・渇水時の川の匂いが全く異なることを。また、洪水時に飽きることなく川面を眺め、洪水時の澪筋(みおすじ)状況から減水した後の平水時の澪筋を想像したり、水位の変動とともに刻々と変化する淵にできる大きな渦の消長を観察したりしていました。淵にできる大きな渦で思い出すのは、村の古老やお爺さんから聞いた「河童」の物語でした。今から思えば、「河童物語」で怖がらせて子供たちに淵で泳ぐことを抑制していたのではないかと思います。現在でも、平水時に「沈み渦」が発生する淵では、毎年のように水の犠牲者が出ています。

昨今では、「川ガキ」時代を過ごすことなく、成人になられた方が非常に多いので、当水辺共生体験館をご利用いただき、流域、河川、そして水辺が持っている魅力や特性を知っていただき、さらに限定された条件内ですが川の体験も出来ますので、多くの方のご来館をお待ちいたしております。

プロフィール

1931年、岐阜県生まれ。

岐阜大学工学部土木工学科卒、コロラド州立大学大学院修士課程終了、工学博士。

1955年 岐阜大学工学部助手となり、63年 同助教授、64年 文部省在外研究員(コロラド州立大学)を経て、76年 岐阜大学工学部教授、83年 岐阜大学情報処理センター長、84年 岐阜大学評議員、85年 岐阜大学工学部長、90年 岐阜大学地域共同研究センター長、94年 岐阜大学名誉教授。

岐阜大学退官後、(株)ユニオン 顧問、中部電力(株) 技術顧問、(株)ユニオン 河川環境研究所所長を歴任し、2005年、国土交通省水辺共生体験館 館長。2009年 同 名誉館長となる。

また現在、岐阜県自然共生工法研究会 会長、岐阜県河川整備計画検討委員会 委員長、岐阜県長良川河口堰調査検討会 座長を務める。

著書に、「土砂水理学」(森北出版)、「水文・水理」(森北出版)、「魚道の設計」(山海堂)分担執筆、「水辺の環境調査」(技報堂)分担執筆、「最新魚道の設計」((財)ダム水源地環境整備センター)、「魚類生息環境の水理学」((財)リバーフロント整備センター)などがある。