由比(ゆい)地(じ)すべり対策(たいさく)ってなぁに？

災害(さいがい)から暮(く)らしを守(まも)る

災害対策工事(さいがいたいさくこうじ)

地(じ)すべりは、様々(さまざま)な要因(よういん)が（地形(ちけい)・地質(ちしつ)・地質構造(ちしつこうぞう)・地下水(ちかすい)など）が組(く)み合(あ)わさって発生(はっせい)するため、地(じ)すべり対策工(たいさくこう)の種類(しゅるい)も多岐(たき)に渡(わた)っています。

大(おお)きく分(わ)けると抑制工(よくせいこう)と抑止工(よくしこう)に分(わ)けられ、この両対策工(りょうたいさくこう)を組(く)み合(あ)わせて、効率的(こうりつてき)な対策(たいさく)を行(おこな)っています。

由比(ゆい)の地(じ)すべり対策工事(たいさくこうじ)では、地下水(ちかすい)の水位(すいい)を下(さ)げるために集水井(しゅうすいせい)、横(よこ)ボーリング、排水(はいすい)トンネルなどの抑制工(よくせいこう)の設置(せっち)や、地(じ)すべりの動(うご)きを直接止(ちょくせつと)めるための抑止工(よくしこう)として深礎杭(しんそくい)などの整備(せいび)を進(すす)めています。

集水井(しゅうすいせい)

深層部(しんそうぶ)の地下水(ちかすい)を排除(はいじょ)する事(こと)を目的(もくてき)とした集水井(しゅうすいせい)（長(なが)さ約(やく)17m～61m、直径(ちょっけい)3.5m）が23基(き)整備(せいび)され ています。

【集水井排水状況(しゅうすいせいはいすいじょうきょう)】	【完成(かんせい)した集水井(しゅうすいせい)（地上部(ちじょうぶ)）】
【完成(かんせい)した集水井(しゅうすいせい)（内部(ないぶ)）】

地下水(ちかすい)を排除(はいじょ)する事(こと)を目的(もくてき)とした横(よこ)ボーリング（長(なが)さ約(やく)80m）が21箇所整備(かしょせいび)されています。

【完成(かんせい)した横(よこ)ボーリング（景観配慮型(けいかんはいりょがた)）】	【完成(かんせい)した横(よこ)ボーリング】
【横(よこ)ボーリング排水状況(はいすいじょうきょう)】	【横(よこ)ボーリング削孔状況(さっこうじょうきょう)】

深礎杭工(しんそくいこう)

由比(ゆい)では構造物(こうぞうぶつ)の持(も)つ抵抗力(ていこうりょく)を利用(りよう)して、地(じ)すべりの動(うご)きを直接(ちょくせつ)止(と)めるための深礎杭(しんそくい)61基(き)（長(なが)さ約(やく)37m～88m、直径(ちょっけい)5.0m、6.5ｍ）の整備(せいび)を進(すす)めています。

【施工中(せこうちゅう)の深礎杭工事(しんそくいこうじ)】

排水(はいすい)トンネル工(こう)

地(じ)すべり面(めん)より下(した)の堅固(けんご)な地層(ちそう)にトンネルを設(もう)け、トンネルから設置(せっち)したパイプにより、地中深(ちちゅうふか)い場所(ばしょ)の地下水(ちかすい)を排除(はいじょ)するために排水(はいすい)トンネル（山中排水(やまなかはいすい)トンネル長(なが)さ768m、大久保排水(おおくぼはいすい)トンネル長(なが)さ712m）の整備(せいび)を進(すす)めています。

【①トンネル掘削(くっさく) （ローターヘッド）】	【施工機械(せこうきかい)。左(ひだり)より、吹付機(ふきつけき)、穿孔機(せんこうき)、掘削機(くっさくき) （施工(せこう)は掘削(くっさく)→吹付(ふきつ)け→ロックボルト）】
【②モルタル吹(ふ)き付(つ)け】	【③ロックボルト】	【④トンネル内部(ないぶ) （広(ひろ)い箇所(かしょ)は集水室(しゅうすいしつ)）】

次(つぎ)のページでは、事業効果(じぎょうこうか)について説明(せつめい)しています。