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土砂発生源である大沢崩れの拡大防止は、事業着手当初からの課題ですが、高標高・急傾斜といった現地の自然環境が厳しいこと、資材運搬が困難なこと、自然環境・景観との調和など解決すべき問題が多くあるために、直ちに工事に着手することができませんでした。
当事務所では、昭和43年以来源頭部での調査・検討を行い、その結果を現地で検証しようと、環境省、文化庁、林野庁、山梨県などの当該工事に関係する官庁との調整を行い、昭和57年より「富士山源頭域調査工事」として種々の試験施工を開始しました。
源頭域調査工事の目的は、
1.高標高、急斜面、低温地域という条件での施工性
2.高標高部での気象条件が工程・歩掛り・品質に及ぼす影響
3.自然条件の厳しい環境下での作業員の生活
4.資機材の運搬、作業員通勤
5.施工した施設の土石流エネルギーや気象条件への適応性
6.工事に伴う安全管理手法
7.植生の復元手法
8.工事による自然環境への影響
  等の課題について検討を行うことです。
 
 

平成18年度までに、床固式低ダム工1基、渓岸保護工2ヶ所、4の滝保護工、落石防護網工3.1ha、法面保護工465m2、鋼製柵工324m2、侵食フロント対策工116m、山腹緑化工2,800m2等30種類を超える試験施工を行っています。

 
 平成19年度からは「富士山大沢川源頭域対策技術検討会」で提案された渓床対策施設に着手し、施設効果のモニタリングを行いながら平成24年度に1号横工として完成しています。
 同施設(横工)は、渓岸・渓床の浸食拡大を防ぐ効果が確認され、平成25年度から2号横工に着手しています。
 
スコリア層侵食防止工
  4の滝保護工全景
     
資機材運搬状況   鉄製柵工
     
A斜面全景   簡易吹付法枠工
     
     
 
 
 
 
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