Q10:大沢川の過去の災害に出てくる「雪代」とはなんですか?

答え: 古くから言われている「雪代(ゆきしろ)」とは、富士山で発生するスラッシュ雪崩やスラッシュ雪崩に関係する流下現象(土石流や洪水)の総称です。この雪代は、時として広域に流下するため、古くから恐れられてきました。特に天保5(1834)年5月の雪代災害は南西麓の富士・富士宮及び北麓の富士吉田の山麓一帯が泥の海となった大災害で、下図に示した古絵図により、新幹線の新富士駅あたりまで達していたことがわかります。

図-6 天保5年(1834)年5月の雪代被害図